この前、とあるPTの方と話してて気がついたことなんですが、PT、とりわけスポーツの分野に進みたいと思ってる人の状況って、大きく二極化しているな〜と。
具体的には。
- 働く環境に恵まれず、自分で情報を取りに行かず、夢を諦めかけている人
- 周りに活躍している人がいて、その人たちと囲まれて仕事をしている。しかも、自分から積極的に情報を取りに行く人
これ、普通に見たら後者の方が自分のキャリアを作っていくのに適してるように見えますよね。
無論、前者がよくない状況なのは間違いないですが、実際は後者の方も相当もがいてて、苦しんでるケースが多いようです。
環境に恵まれてて、しかもモチベーションも高いのになんで?って思うかもしれませんが(僕自身も思いますが)、ちょっと解説しますね。
情報を取りすぎて、頭の中が整理できていない
『周りに活躍している人がいて、その人たちと囲まれて仕事をしている。しかも、自分から積極的に情報を取りに行ってる』
こうした人は、普段からTwitterなどでいろんな人をフォローして、日々情報を集めています。フォロー数がフォロワー数より多いのも特徴かもしれません。
今はありがたいことに、SNSであらゆる業界の第一線で活躍している人たちの情報を取ることができます。そしてもちろん、モチベーションの高い人はそれらの情報を積極的に集めては、彼らの発信をみて「すげー、参考にしよう」と考える。
また、自分の周りで活躍している人が多い場合も同じ。意識高い人はそれらから常に学ぶ姿勢をもち、インプットを怠らない。
けど、日々そうした「質の良すぎる情報のシャワー」を浴び続けてることで、自分の頭の中が整理できず混乱してるケースがめちゃ多いんですよね。
業界で活躍してる人の情報を毎日浴びて、勉強になってはいるけど整理できてないって人多そう。いざ自分はとなると、何もできないという。
すごい人のすごい言葉聞いてすげぇ…ってなってる場合ではなくて、自分のやるべき事棚卸して動いていかないとね。人生の主役はあなたっすよ。
— 西川 匠 (Takumi Nishikawa) (@physio_tennis) November 21, 2019
志高く、頭も良い。行動力もある。だけど、質の良い情報を大量に浴び続けてるが故に、頭の中で生理ができてなくて、いざ自分がやるとなると何もできなくなる。
それが証拠に、「自分で一から仕事を作り出せてる?」というと、まだ何も。。と言うパターンがなんと多いことか。
「すごい人たち」を頼るのはやめた方がいい
これは僕の持論ですが。
周りに活躍してる人たちがいて、その姿を見たり近くで接してると、「自分もこの人たちについていけば、すごい経験ができてすごい人間になれる」と思っちゃう人が多い。
けど、そんなことは実際ありえない。
なぜかと言うと、活躍している人たちは「すでに何かしらやりたいこと」があってそこに向かっており、キャリアを模索している人に構ってる暇などないから。
僕も日々、いろんな業界で活躍している人と話をして思うんですが、彼らは進む道も発信の仕方も価値観も少しづつ違ってるんですよね。「成功者に共通した考え方」なんて、あるようでないんですよ。
でも、冒頭のタイプの人は、それぞれの発信を見てを凄いな!と思い情報を拾ってるから、混乱する。
自分に本当に必要なことは何か?を彼らは教えてくれない(当たり前)のに。
「自分の人生を進むのは自分である」と気付けるか
「業界で名の通った人」が運よく近くにいる場合、その人たちの働きっぷりを参考にするのは良いと思います。彼らの技術も積極的に盗むべきでしょう。
けど「この人と一緒にいたらコネができる」と環境に甘んじる人は、いつか突然死します。あくまで最終ゴールは自分を高めブランド化することっす。
— 西川 匠 (Takumi Nishikawa) (@physio_tennis) November 22, 2019
凄い人たちの経験や知識を盗むのは大切なこと。身近で活躍している人の技術も大いに盗んだらいい。
だけど彼らの依存してても、たまに活動の場を紹介してもらえるくらいで自分の人生はひらけない。
スポーツの道なんて特に、やりたいことや目指してることは一人一人ちょっとづつ違ってるから、結局は自分で進まないといけないわけですから。
それに気がつくかどうか。自分の人生がどう開けるかを、周りの「凄いやつら」に委ねてる人は、そのうちオワコン化しちゃいます。
あなたの人生の主役は、良くも悪くもあなた自身ということを忘れちゃいけないな〜と思うわけです。
凄い人たちを見て、「うわ〜凄い」と言うのはほどほどにして、不器用ながらも自分で何かを作っていかないとね。
昨夜とあるPTの方と電話してたんですが、まだまだ素晴らしい人材は眠ってるものだなと思いました。
そして、外から見た自分の価値は自分では気がつきにくいんだろうと。話は変わりますが「スポーツと地域活性化の組み合わせ」は僕らにとってキーワードだなとも思いました。
あ、おはようございます☀️— 西川 匠 (Takumi Nishikawa) (@physio_tennis) November 19, 2019