PTは昔から「スポーツに関わる仕事がしたいけど、どうしたらいいのか分からない」という人が多く、この割合は変わってないように思う。SNSでスポーツで活躍してる人が可視化され、それに対する焦りや羨みがある一方、いざ自分がとなるとビジョンが浮かばず焦ってしまう。そして時だけが過ぎていく。
— 西川 匠 (Takumi Nishikawa) (@physio_tennis) 2019年11月16日
ツイートの通り、PTってもともとスポーツやりたかったって人が多いと思うんですよね。
昔は病院の外で活躍してる人なんて、話で聞くか実際に会いに行くしかなかったと思うんですが。
今はSNSなんかで他の人たちが活躍しているのが可視化されるようになり、少なくても「こういう道があるんだ」という発見が容易にはなりました。(そのおかげで、多くの方は常に他人と比べて焦ってしまうみたいな副作用を抱えているわけですが)
けど外の第一線で活躍してる人のSNSとかをみてても、肝心の「最初の一歩目の踏み出し方」を発信してる人って、なかなかいないんですよね。
なので結局大多数のPTは、「んで、どうすればエエの?」ってなってる現状があると。
なので今回は、「病院の外で」スポーツを仕事にするための第一歩を解説しようと思います。
結論:1円でもいいから、スポーツ現場と有償の契約を交わすこと
とにかくこれに尽きます。
ちなみに僕は、最初に有償のサポートをしたのは高校の部活だったのですが、月1万円からスタートしました。
これは、生まれてはじめて自分で学校側と交渉して得られた契約なのですが、金額はさておき「自分でお金を稼ぐ」という経験ができた瞬間でした。正直、病院でもらってる給料よりも嬉しかったです。
それに、いざ自分がチームと交渉するとなると、色んなことを調べ、また考えました。
学校や部活側の財政状況はどうか、相手側との信頼関係は十分か、保護者の理解を得るためにはどうしたらいいか、契約書はどう作ればいいか、、などなど。
もちろんこの時は、契約や営業の作法なんて知らなかったので、手探りもいいとこ。今思うと、ザルみたいなやり方だったなと思います(笑)
ですがこの経験は、あらゆる現場で契約を交わす上での土壌となっていると今になって感じています。
これはPTになって1年目のことだったのですが、早い段階でこうした経験ができてよかったなぁ…と、今になっては思うわけです。
PTはとにかく外で仕事を取ることに弱い
守られた世界(医療機関)から外に出て活動するというのは、当然自分で動かないと開けない。「一人の人間として開拓する」ってことにおいてPTは圧倒的に弱く、現状スポーツ現場の多くで他職種が活躍されているのは必然だと思う。と言われて「私はやるぞ」と思える人でないとダメでしょうなぁ。
— 西川 匠 (Takumi Nishikawa) (@physio_tennis) 2019年11月16日
PTは基本的に病院など医療機関の中で仕事していることが多いですから、自分の足で外に出て仕事を得るということに抵抗がある(ものすごいストレスを感じる)ケースも多いでしょう。
※未だにお金もらうのが悪!とか言うてますしね。いや、お金もらわない方が悪なんですけどね。
早い話、仕事にしたいと思ってるにも関わらず、契約のチャレンジせずに(できずに)ボランティアに甘んじることしかできないのが問題だということです。
これでは自分自身の将来も開けませんし、業界としてもいいことは一つもありません。というか後世に迷惑ですねはっきり言って。
僕自身も、養成校に入った時点では、「資格取って働けば、スポーツで仕事できるようになる」と思ってましたけど、、残念ながら日本にはそんな土壌は揃っていないので、自分で仕事を開拓していくしかないんですよね。
せっかく外で活動するのに「資格の奴隷」になってたらもったいないっすよ。
あなたは歩くライセンスじゃないっしょ?結局、仕事においてもそれ以外でも、外に出て開拓していくのに小賢しいスキルや実績なんぞ必要ないんですよね。
誠実さと気合いと行動力(という名の根性)。それのみ。— 西川 匠 (Takumi Nishikawa) (@physio_tennis) 2019年11月18日
なので、現時点で何もスキルがないっていうのは、何も恥ずかしいことではありません。むしろ人間は成功体験で良くも悪くもプライドが構築されちゃうんで、何もない方が一歩を踏み出しやすいってもんです。
ちなみに、僕はいいご縁やチャンスがあれば、日本の端にだって世界の裏側にだってすぐ行きます。
こういう判断基準は、外で活動している人たちを見て学んだものですが、自分で価値観を変えていかないと難しいものがあるでしょう。
とはいえ、たった一人では絶対にうまくいかない
僕からもう一つアドバイスするとすれば、「自分のやりたいことを形にしている人にサポートしてもらいましょう」ということです。
これは、身近にいればその人でもいいでしょうし、いなければSNSなど通して「この人みたいな仕事をしたいな」と思う人でもいいでしょう。
僕自身の経験から言うと、どんなに優秀で行動力があっても、どこかで躓いたり失敗することは避けられないです。
そしてそんな時、自分の脳みそで必死に考えてても、うまく行くわけないんですよね。自分の脳みそで考えて行動した結果、失敗したわけですから。
だから、誰かのサポートがあった方がいい。それも、自分のやりたいことを形にしている人です。
間違っても、自分の夢に反対してくる職場の先輩とか同僚を参考にしちゃダメですよw
とはいえ、みんな自分のことに忙しいですし、第一線でやってる人ほど慈善事業はやらないので、サポートしてもらうにはお金が必要なこともあるでしょう(世間的にはこれをコンサルタントと言います。れっきとした仕事です)。
ただ、少なくても僕はこのサポートにお金をケチったことは今までありませんでした。既述の通り、自分一人ではどこかで絶対につまづきますし、回り道(それも何年も)してしまうことだってあるので。
コスパを考えると、自分一人で突っ走るなんて無謀もいいとこだとも覚えておきましょう。
まとめ
- スポーツの仕事を広げるには、「自分自身で外に踏み出さなきゃいけない」ことを理解する
- 1円でもいいから、有償の契約を交わしてみる
- 自分が行動するコスパを最大化するために、サポートしてもらう(そのためにお金や労力は惜しまない)
ちなみに、具体的にスポーツ現場でどうやってアポを取り信頼関係を作るか、などは下の追伸で配布しているセミナー動画で話しています。
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ではまた。
追伸:スポーツを仕事にしたい理学療法士の方へ
- 自身の現状(勤務状況やスポーツとの関わり)、今後の目標を話していただけること
- 配布動画を全て見て、その後感想などの連絡をしていただけること
- スポーツ分野を仕事にしたいという強い気持ちがあること