たまにはPT業界についてマジレスしようと思いますが、「自分は社会の歯車⚙の一つだ」と割り切って医療機関内で働くなら、それでいいと思います。
けどやりたい事あって外に出るなら、「PTとして」とかそんなのは真っ先に捨てなきゃお話にならんですね。
— 西川匠🌎個人のキャリアアップ処世術 (@physio_tennis) 2019年10月23日
PTとして働くのは、医療保険or介護保険範疇のハナシで。外に出た瞬間「あなたという1人の個人」として見られるんですよ。外に出てまで資格を盾に仕事してる人は、自分ブランドで勝負してる外の人らには一生叶いませんわ😇😇😇
— 西川匠🌎個人のキャリアアップ処世術 (@physio_tennis) 2019年10月23日
1人の個人として外で戦うには、
・好きなことが明確
・1人で動かず多くを巻き込める
・誰のどんなニーズに応えたいか分かってるこの辺りは最低限必要で。
けどこれを実行するには、記事通り資本主義への理解と、時代を読むスキルが不可欠なんですわ。
— 西川匠🌎個人のキャリアアップ処世術 (@physio_tennis) 2019年10月23日
そして、これらのスキルは医療機関で仕事してても培われない、という😂
だから、外に出て這いつくばりながら、その過程でちょっとずつ職域のカラも資格のカラも破っていくしかないんだけども。
そんな思い切ったことできる人は、外に出る前からアンテナ立てて勉強してますから、上手くできてるよね😅
— 西川匠🌎個人のキャリアアップ処世術 (@physio_tennis) 2019年10月23日
副業なり独立なりで、病院の外で頑張りたいってPTは割と多くいると思います。
特に、スポーツ志望の方はその色が強いと思いますが。
そうした人たちと話をしてて、しばしば思うのが、「あぁ、肩書きと資格の殻にこもったまま外に出ようとしているな」という事です。
僕ら医療資格者、とりわけPTなんかは「国に守られてる資格」ですね。
医療機関に勤め、医療保険あるいは介護保険領域の中で仕事をする。
それが当たり前の日常で、かつ資格や肩書きのアドバンテージを、日々存分に受けながら仕事をしています。
だからね、みんな知らず知らず、自分が資格や肩書きの奴隷になってるってことに気がつかないんですよね。
例えば、あなたがトレーナーとしてどこかの現場に入る事になった場合。
- メディカルとして関わるのか、ストレングスとして関わるのか
- どうやって自分のスキルを評価してもらうか
- フィジカルスタッフとして、いかにして現場に貢献するか
みたいなことを考えがちですが…これこそ資格とか肩書きに縛られてるってことだと僕は思っています。
そりゃ、トレーナーとして入ったなら、その職務は全うしなきゃダメですよ。他の人たちの職域を侵害するのもやっちゃダメなことです。
たまにトレーナーが技術的なことや戦術的なことまで出しゃばってるのを見たりしますが、それは論外なことで。
けどね、そういうことではなく、現状で誰も解決できない問題を現場が抱えてた時、あなたがそれを解決するために動けますか?って話です。
もうちょい掘り下げると、スポーツ現場の多くは、トレーナーに渡す金額が十分でない(無償のことだって多い)ことがままあります。
現場側は、そりゃプロフェッショナルにお願いしたいですよ。怪我をなんとかしてパフォーマンスを上げてくれるなら、力になって欲しいと思ってます。
けどね、その組織構造的に、お金が回らない現場だってある訳で。
強豪校だけど公立高校で、部費も少なく外部からの寄付も限られる、予算を割いてもらうにも簡単ではない。だから、トレーナーを雇えない。
この問題、あなたならどうしますか?
ここで、「いや僕PTなんで、現場がお金くれるのを待つしかできないっす…」とか言うてたら、まぁそれは立派に資格の奴隷である証拠かと思います。
一方で、外で活躍できる人材は、資格や肩書きに自分の行動を縛られたりしないです。
仮に上記のような課題があると知ったら、現場活動のレポートを保護者向けに作ってコミュニケーションを図り、信頼関係を得た上で個別にフィーをいただけるように交渉するとか、あるいはSNSで活動を発信ながらマネタイズして、外に価値を提供してフィーを得るとか、スポーツメディアに営業してスポンサー依頼するとか、クラウドファンディングするとか、方法なんて無限にあるわけです。
これを解決できる人材は、肩書きや資格にとらわれず「あなた一人の個人」として重宝されます。
いわゆる個人のブランドってやつですね。
まあそりゃ、個人のブランドを磨くってのは、大変ですよ。
本業での知識経験だけでなく、その場の空気を作るスキル、難しいことをわかりやすく丁寧に伝えるスキル、人と人をつなげるスキル、営業スキル、それを世に広める発信力など…
挙げるとキリがありませんが、それも含めて外の世界で勝負するってことです。
僕は病院の外で活動し始めて、そのあと独立して6年になりました。
今この時代、PTが外で活躍したいなら「PTとしてぇ!!」なんて寝言言ってる場合じゃないと確信しています。
もし、外で活躍したいと思うのなら、一度「肩書きや資格を全て取り払ったとして、自分にできることはなんだろう?」と考えて見てください。
それが第一歩目のスタートかなと思います。
では、また。
追伸:スポーツを仕事にしたい理学療法士の方へ
- 自身の現状(勤務状況やスポーツとの関わり)、今後の目標を話していただけること
- 配布動画を全て見て、その後感想などの連絡をしていただけること
- スポーツ分野を仕事にしたいという強い気持ちがあること