この図は僕がスポーツ現場で仕事する上でいつも大切にしている考え方で、形は違えどチーム医療でも似たようなものがある。
個人だろうと団体だろうと、競技スポーツは選手を中心とし関わる人間の総力戦。
そして中心(選手)の真上にくるのは家族友人という人たち。彼らの存在はなによりも重い。 pic.twitter.com/fwCidfu4ZR
— 西川 匠 (@physio_tennis) 2018年10月24日
日々発信してると、いろんな方面でトレーナー志望の方から連絡がきます。
で、最近特に増えたな〜と感じるのが、「スポーツの仕事をしながら、自分のジム(or治療院)を持ちたい」というもの。
まあ、PTは5〜7年前くらいに治療院開業が流行って、勢いだけでやっちゃった人のほとんどが屍になった(笑)ので、ここ数年はあまり治療院やりたい!って声は聞かなくなったのですが。
なんというか、歴史は繰り返すというか、また最近はやりたい人が増えてますよね。
多分、副業促進とかの影響もあるのでしょうが。
個人的には、やりたいことがあるなら全部やった方がいいと思う派です。
どうせ治療院とかジムとかトレーナーとかやりたいって人の9割以上は若者なんだから、失敗してもチャンスあるって!って思うのですが(自己責任でどうぞ)。
ただ、スポーツやりながら自分の城を持ちたい方に、僕が伝えたいのが冒頭のツイートでありブログタイトルであり。
すなわち、「いくら自分の城を持つとしても、拠点はあくまで現場ってのを忘れちゃダメですよ」ということ。
↑この図を見ればわかるように、スポーツ競技っていうのは、たとえ個人スポーツであっても、誰か一人で成り立つものではないんですよね。
選手を中心とした、関わる人たちの総力戦。
その中でも大きな役割となるのが、保護者とコーチ(指導者)です。
で、僕がなぜ現場にこだわるかというと、全員が顔を合わせ、そして想いを共有できるのが現場だからです。
試合の場なんて、まさにそうですよね。
選手も指導者も保護者も、同じ現場で同じ瞬間を共有し、一番それぞれの本音がでる場です。
これは、治療院やジム、ましてや病院のスポーツリハの場では絶対できないことで。
とはいえ、ジムみたいに自分の城を持ちたいという気持ちもわかりますし、実際屋内の拠点があると色々便利です。
僕自身、パーソナルの規模ですがジムを持っていますし、ここにはたくさんお世話になりました。
↑僕のジム。一人一人じっくり見るなら、この規模で十分です。
しかし、あくまで現場がメイン。今であれば、世界中のテニスコートこそが、僕が拠点とすべき場所だと思ってます。
現場で選手のプレーを見て、現場にいる人たちみんなで意見を出し合って、方向性をしっかり持った上でリハビリなりトレーニングなりをやっていく。そして、その効果判定も現場でする。
その流れの中において、自分の所有するジムなどの屋内の拠点を使えれば理想だと思っています。
というか、僕はそうしてます。じゃないとね、ジムでトレーニングするだけじゃ、ぶっちゃけそんな変わらないですよ。
ちゃんと現場と連携してないと。
まぁ、そうは言っても、自分で屋内の拠点を持つ限り、家賃だのなんだのと現実的な問題はあるので、結局経営的観点から手を広げていくことにはなるのですが。それはまた、別の話ということで。
僕がこんにちまで独立してやってこれたのは、なんだかんだこの「現場を拠点にする」というコンセプトをぶれずにやってきたからだと思っています。
参考になれば幸いです。