上ツイートの中国でのお仕事をはじめ、最近は海外で仕事させていただくことが増えている西川です。

ここに至るまではたくさんの出会いや経緯があったのですが、今回はそれを割愛し、「なぜ今、海外のスポーツ現場で日本人のトレーナー(理学療法士)が求められてるのか?」を書きたいと思います。

これ読んでいただくと、どういう経緯で海外の人が日本人トレーナーを呼ぶようになったかわかるので、いざみなさんが海外に挑戦するチャンスがきた時に、現地で身の振り方などで悩むことも少なくなるかと思います。

海外で活躍したいと考えているトレーナーさんやPTの方の参考になれば。

欧州系トレーナーの需要は高いのだが…

繰り返しなのですが、ここ数年は海外遠征含め海外での仕事をたくさん経験し、スポーツ業界やトレーナー業界における、海外と日本の良い所・疑問な所を発見できた数年間でした。


ちょっと載せきれないのですが(笑) 、去年からは年間8〜9回ほど平均して海外遠征へ行っており、たくさんの国の指導者やトレーナーと交流することができました。

 

で、主にアジア圏の話をすると、スポーツに力を入れているアジア各国は、そのノウハウや人材を主にヨーロッパから取り入れようとしていたようです

確かに、日本のトレーニングやリハビリのノウハウも欧州(主にドイツ系)に影響されている側面はあるかと思います。

旧東ドイツの育成理論は最近日本でも勉強されていますし、理学療法士の間で流行ってるピラティスなんかは、もともとドイツのリハビリがルーツですし。

なので、スポーツの育成を強化したいアジア各国も、同じようにヨーロッパ系のノウハウを取り入れようとした…ようですが、あまり上手くいかなかったみたいでした

 

以下、主にアジア圏のスポーツ現場(あるいは遠征中に知り合ったコーチ)からの、実際の意見です。

  • 以前多くのスポーツ競技で、アメリカのストレングスやバイメカ理論を取り入れようと試みた時期があった
  • しかし、アメリカ人とアジア人の体格に違いがありすぎるのか、怪我人が続出した
  • そこで、アジア人の体に比較的適している欧州(ドイツなど)のノウハウを取り入れようと、ヨーロッパからトレーナーを雇った
  • しかし、それでもアジア人の体格には合わず、怪我する選手も多く出た。また、欧州人の中にはアジアでの生活に馴染むことができず(文化、食事、言葉など)、長続きしないトレーナーも少なくなかった

 

こうした経緯があったようでした。

もちろん、これは僕の出会ってきた方の意見にすぎませんが、確かに言われてみるとアジア圏で欧州系のトレーナーが常駐している現場はあまりみたことがありません

 

で、このような背景があり、(じゃあ次どーすんの?)と試行錯誤された結果、日本人トレーナーの需要に繋がったようです。

優秀かつ誠実で、アジア人の感性を持っている日本人

では、なぜここで日本人トレーナーの需要が高まったのか?

以下も同じく、現地の指導者の声をまとめたものです。

  • 日本人トレーナーは勉強熱心で優秀な人が多い。欧米のトレーニングや治療・リハビリの理論にも明るい
  • 欧米系の理論を持っているが、アジア人として最適なものになるようカスタマイズしてくれる。アジア人の体を理解してくれている
  • 同じアジア人なので、文化に馴染んでくれやすい。差別的な言動も少ない
  • 真面目で嘘をつかない。仕事熱心。時間守る(これ聞いた時は笑ってしまった)

といった感じでした。

 

言われて確かに腑に落ちたのですが、欧米のノウハウを持っていて、それをアジア人向けに最適化でき、大前提としてちゃんと仕事する人って、意外と日本人くらいかもしれません。時間守る人すら、海外では少ないですから笑

 

ともあれ、こうしてオファーを受け、各スポーツで日本人トレーナーが海外に渡るようになったのが10~5年ほど前。

そして、その先人たちが成果を残してきたことで、今日本人トレーナーの需要が増えてきていると現地の方は言います

外から日本のトレーナー市場を見てみると

海外の仕事を増やすに伴って、日本での仕事を少なくしてきた僕ですが、一旦離れたことで見えてきたことも多かったです。

改めて日本におけるトレーナーや理学療法士の市場を見てみると、

  • 日本人トレーナーは優秀な人が多い
  • 現場から需要はあるが、市場はかなり小さい
  • その背景には、民間・政府共に資金がなく、現場にお金が回らない現状がある
  • そのため、現場からかなり少ないフィーで仕事を受けたり、toCモデルで個人が活動するしかない

つまりは、『多くの優秀な人材が、少ないイスを取り合ってるイス取りゲーム』になってるのが、日本のトレーナーや理学療法士の現状ということです。

 

これはもったいない。と同時にトレーナーやスポーツのPTは、業界の先行きを見定めて活動する必要があるでしょう。

少なくても、こうした民間or行政の資金問題は自分で解決できることは少なく、かといって個人のtoCを続けるとしても、少子化+人口減というスポーツ競技の需要に直結する要素があるのは事実です

決して日本での市場がオワコンだ!!なんて思いませんが、この現状と未来を理解した上で、どんな戦略をとるか?が僕たちトレーナーや理学療法士には求められるはずだと思います。

僕は海外に舵を切ります。しかし、人により適正は異なります

僕自身はこうした現状を受け、冒頭の通り海外での仕事に舵を切ることにしました。

具体的には、

  • 海外の現場で、外国人選手のサポートをする:50%
  • 日本人選手のサポートを海外でする(海外遠征の帯同など):50%

の比率ですが、いずれも主戦場は海外にすることに決めました。

 

ですが、これが最善かどうかは人により異なるでしょう。

海外は可能性が大いにあるものの、相応のリスクも含んでいます。

今回は割愛しますが、大変なことも多いですからね…笑

 

なので、競技スポーツに関わる(あるいは志望する)トレーナーや理学療法士の方は、海外を含めた世の中の流れを観察して、その上で自分の挑戦する方向を選ぶといいでしょう。

令和は完全に「個人の時代」ですから、どの道を進むも、どんな結果を得るも、自分自身が決めることです。

それでは、また!!

追記:本音を言えば

追記:2019年8月現在

僕が本当に有益な情報だと思うことや、SNS・このブログなどで言えない本音などは今後、noteの定期マガジンで書くことにしました。

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