僕が理学療法士になる前は、
自分が現場の一線でやる頃には
自分や自分の周りの人間が現役時代に悩んでた
ことは、たいがいは解決されてるだろうと
思っていた。
だいたい世界的には、競技テニスで
理学療法士はつねに共にあるし、
(フィジオと呼ばれる)
テニスの現場で活躍する理学療法士も
多いだろう。。
だから色んなシステムが確立されていて、
自分はそれを学ぶ世代だ。
そう思っていた。
ところがどっこい。
日本の中で、競技テニスにどっぷり浸かってる
理学療法士はほとんどいない。
「フィジオ」なんて知らない人も多い。
※これがテニスフィジオの由来
つまりそれは、テニス選手の体の悩みを解決する
システムなんて全くないことを意味している。
事実、競技テニスの現場は
体のことに関して未解決事件が多すぎる。
・ジュニアの怪我を未然に防ぐには?
なぜ同じ練習をしていて、怪我するジュニアと
そうでないジュニアがいるのか?
・成長期にやってくる原因不明の不調
クラムジーに代表されるような不調は、
原因も解決方法も未だわかっていない。
というか、現場レベルではクラムジーと
気づかずに時間が過ぎていくケースも多い
・熱中症になる選手の多さ
大阪での全国総体(インターハイ)では
団体戦初日に42°を記録した。
大会期間中を通して、出場選手の約半数が
何らかの体調不良を訴えた。
今からたった2年前、2015年のことである
・明らかな、練習中や試合中の体調不良
病院で検査しても異常がない。
数値に異常がないと、ドクターは動いてくれない。
現場では明らかな症状が出ているにもかかわらず。
今の医療は、現場の症状より
診察室の数値を優先するシステムになっている
事実を言いますが、残念ながら
今、体のことで悩んでいる方は
その多くは解決できません。
この分野はバリバリ発展途上中です。
※発展させようとする人さえあんまいない。
ちなみに上に挙げた体の悩みですが、
確実に言えることは
「体の内部に答えがある」
ということです。
日本テニス協会も「機能分析による指導」を
掲げているように、体の中を見ましょう。
ということです。
どんなトレーニングが〜とか、
どこのスクールで〜とかいう
環境や指導法の問題じゃないということです。
もし、どうしても悩みを解決したいなら、
「体の内部から考えてくれる」指導者やトレーナーの
ところに行くべきでしょう。
今日の写真/フロリダIMGアカデミーの医務室
欧米はじめ海外のテニス先進国は
現場にフィジオもいればドクターもいる。
海外のフィジオと話をするたび、
あ〜日本はまだまだやなと実感する。
未解決事件を、少しでも多く解決していくのが
僕らの世代でやることなんでしょう。。
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