最近ぶち当たっている壁について。
今回はトレーナーやセラピスト、コーチの方に
共有の意味を込めているので専門用語が多いですが
以下の通り、成長期に体・技術の「原因不明の不調」
がみられます。
それに対するレポートです。
【症状】
第二次性徴の時期に、原因不明の不調
(不定愁訴から全身持久力の低下、技術的な不調、
クラムジーのような症状も含む全身症状)に
悩まされる選手が多い。
とくに成長曲線でいうPHVが過ぎてから。
主には筋骨格と神経系、循環器系、
内分泌系などの成長に誤差があることが
関係していると思われるけど、
まれに全く不調が出ない選手もいる。
一方で大きく調子を崩し、
技術練習や通常のトレーニングでは
改善できそうもないケースをたくさん見る。
【特徴と、現状わかってること】
女子はおおむね、初潮から
半年~1年後より不調が現れる。
ちょうど体格が大人に変わっていく時期で、
もともと体脂肪率が低いジュニアはなりやすい。
不調が無いまたは軽い選手は、
もともと体脂肪が平均以上のジュニアが多い。
症状の始まりは
足回りの機能低下からくるケースが多く、
「なんか動き重くなったな~」という
違和感から始まる。
気がつくと不調が進行している。
男子はもう少し遅く、高校入学以降。
ちょうど進学後で環境が変わるためか、
小学校~高校まで継続して取れているデータが少ない。
慢性的に調子が悪く、
本人も自覚しているケースが多い。
これはインボディなどのデータはなく
感覚的なものだけど、
これもPHVを過ぎて
見た目が筋骨隆々になっていく時期と
不調が出てくる時期が被っているように感じる。
こうした不調は男女問わず
半年~長い例で2年続き、
パフォーマンスが戻ってからは
成績が再浮上する選手、横ばいの選手、
下がったままの選手様々である。
【多くの現場の実情】
コーチが不調に気が付いていても、
技術練習では治せないまたは治せてもすぐに
不調が戻る。
トレーナーやセラピストによるアプローチも同じ。
医療機関での血液検査などは異常ない場合が多く、
成長期特有の全身症状で症状が治まるのを待てば
自然に治ると言う見解が主。
しかし現場の選手は、
競技に打ち込める時間は限られているので
症状が回復するのを待っている時間はない。
※その間にジュニアの時期が終わってしまう。
練習したくても心技体の不調で
十分な練習ができないので、
現状は症状が治まるのを待つしかない。
もちろん現場側は、薬なりなんなりで
症状が緩和されるのなら
なんでもいいので積極的に取り入れたい。
とりあえず書きなぐってみました。
何か似たようなケースを現場で経験したことの
ある方は、セラピストでもトレーナーでも
コーチでも保護者でもジュニア本人でも、
テニスフィジオまでご連絡いただけると
嬉しいです。
→hyisthebest@yahoo.co.jp
目の前の選手や、次の世代の選手のために。。
とりあえず、現状のレポートです。