🆕書いた1⃣😎
車や住宅くらいに大きい選択の就職先…あれ…そんなに熱心に就活してたかな?してないわ!これってあかんやん!という話を書きました。
▼最初の就活で本気出した?実は療法士は本気の就活をしてない説。https://t.co/joxt3ejnP6
— 喜多一馬@コミュセラ (@rehamame) 2018年6月28日
またまた喜多さんが良記事を書かれてました。
学生がPTの資格をとって最初に就職するところ…ここが超大事だよって記事です。
で、これを読んでて思ったんですよね。
「スポーツやりたい人って、そういえばみんな最初の就職先間違えるよな」って。
実際、あなたの周りにも「将来スポーツやるぞ!!」って言ってた友達がいたと思いますが、その中で本当にスポーツを仕事にしてる人ってほとんでいないでしょ?
まぁ、PT養成校の教育もスポーツは少ないし、そもそも日本の市場は確かに小さいので、現実を知って諦めるというケースもあると思いますが…
でもね。そうやって諦めざるを得なくなった人たちって、実は最初の就職先を間違えてるケースが超多いんですよね。
これは、僕自身がスポーツで独立して活動しているので、リアルな話です。そして僕や周りで今現在スポーツで活動しているPTのほとんどが、最初の就職先に選んだ共通点があるんですよね。
最初にスポーツリハで有名な病院にいくのはNG
スポーツ分野で活躍したいPT学生がマジでやっちゃう失敗の一つが、「スポーツリハで有名な病院に就職する」という選択。
・新人はスポーツ症例診させてくれない
・忙しすぎて外部で活動する時間がない
・時間があっても職場が認めてくれなかったりする
・最悪、提携先の老健とかに数年間飛ばされる— 西川 匠 (@physio_tennis) 2018年6月29日
②病院でスポーツリハしたいならそういう病院に就職すればいいんだけど、スポーツ現場でトレーナーとして活動したいなら、最初の就職でスポーツリハの有名な病院に行くのは実は悪手なんですよね。
意外かもですが、僕も含めて病院外で活動しているPTは最初の就職先はスポーツじゃないんです。
— 西川 匠 (@physio_tennis) 2018年6月29日
③「病院のスポーツリハ」と「外部のトレーナー活動」を切り離して考えられるかが実は鍵。これらは全く別物。そして、病院外でトレーナー活動したいならまず確保すべきは『時間』。業務外で外にでる時間がないと、根本的に仕事は広がらない。スポーツリハの病院はだいたい忙しいんです。そこが落とし穴
— 西川 匠 (@physio_tennis) 2018年6月29日
④また、スポーツリハの病院はすべてではないけど年功序列が強かったりナワバリ意識(自分の現場は自分のもの)が強かったりするので、意外と就職しても3〜5年くらいスポーツに関われなかったりするんです。それどころか院内外の仕事に終われやりたいことができず、気がついたら5年がたった、とか
— 西川 匠 (@physio_tennis) 2018年6月29日
⑤一方で規則やスタッフの意識が「ゆるい病院」は、一見成長できなさそうだけど業務外の時間で外の活動ができる。現場のスキルは現場に出ないと身につかない。それがわかってる人は、あえて「ゆるい病院」に就職して業務外の時間をフルに使って外で活動する。外で仕事を広げることを優先する。
— 西川 匠 (@physio_tennis) 2018年6月29日
⑥だから僕の周りでスポーツを仕事にしてる人で多いのが、最初の就職先を「ゆるい病院」に選んだ人たち。実は僕もそう。
僕の場合、スタッフの意識は高く規則もそれなりだったけど、時間に関しては融通が効いたんです。今独立して仕事ができてるのも、これが一番大きかったとマジで思う。— 西川 匠 (@physio_tennis) 2018年6月29日
学生の方は↑のツイートをみてちょっと意外だったかもしれませんね。
けど、将来スポーツの現場でトレーナー活動をしたい。それを仕事にしたいと思った場合、一番に優先すべきは『時間』なんです。
そもそも論として、病院のスポーツリハとスポーツ現場のトレーナー活動は似て非なるジャンルです。
病院でスポーツリハをしたい!それで一生やっていく!って人は、スポーツリハの病院に就職すればいいでしょう。そこに疑いの余地はありません。
しかし、スポーツの現場に出てプレイヤーと関わりたい。大会に帯同してサポートしたい。できればそれを仕事にしたい。
そう考える場合、最初の就職先でスポーツリハの病院を選ぶのはナンセンスなんですよね。
キレイゴトではなんとでも言えますが、それが真実です。
※二つ目以降の転職先として選ぶのなら話は別ですよ。それは結構オススメです。理由は後述。
まずスポーツリハが盛んな病院はだいたいが病院自体の母体が大きく、研究が盛んで忙しいんです。
業務時間が終われば、院内の勉強会だの学会発表だのの準備に追われます。周りも意識が高い人ばかりなので、夜遅くまで文献を読み漁ってたりするでしょう。残業、残業、残業の日々で、外に出て活動する時間なんてありません。
よしんば時間があったとしても、そういう職場で新人がいきなり外に出てトレーナー活動しようものなら、「病院のスポーツリハができないのに現場で通用するか!!」みたいなこと言われたりします。面と向かって言われなくても、影で言われたりします笑
または、病院やリハ科が認めるPTしか、外部のトレーナー活動をOKしない例もあるでしょう。
つまり、自由に外に出て活動しにくいんですよね。
そしてもう一つ誤算なのは、スポーツリハの病院に入っても、だいたい数年間はスポーツ症例を担当させてくれなかったりするんですよ。
いくらスポーツリハが盛んな病院でも、一般の症例だってたくさんいます。それらをみんなで担当し回さないといけません。
そんな中、例えばオリンピック選手や大事な時期の高校球児とかが来院した時、新人をいきなり担当につけると思いますか?
間違いなく、経験豊富なPTが担当するに決まってます。
そう、スポーツリハが盛んな病院では、新人はスポーツを診させてもらえないのです。
結構聞く話では、トレーナー活動をしたくてスポーツリハの病院に就職したけど、毎日忙しくて外に出られない(トレーナー活動できない)、しかも病院では一般症例しか見れずに過ごし、数年が過ぎた頃に提携先の老健に異動になる、みたいな例も少なくないようです。
こうなると悲惨ですね。5年以上はやりたいスポーツを我慢しないといけなくなります。
スポーツやりたい学生が、最初の就職先でこうしたミスをしちゃって途方にくれるのは結構あるあるなんですよね。
追記:
最初にスポーツリハ系に就職してかなり、当てはまります。時間がないし、なんか病院の縛りが強くて院外活動とか絶対に許されないし…自由がないです。
— SHURAUMA (@SyuraSyurayakyu) 2018年6月29日
やっぱり、珍しいことではないんですよね…
時間が確保できて、ストレスなく外のトレーナー活動ができる職場へ行こう
ならば、最初の就職にはどんなところを選ぶべきか?
ツイートにもありますが、理想的なのは時間の融通が効いて、言い方悪いですがスタッフの意識がそんなに高くない、みんなゆるーくまったり仕事してる病院が意外とオススメです。
スタッフの多い365の回復期リハとかもいいかもしれませんね。
スタッフが多くシフト制なので、時間の融通が効く現場が多いですから。
まったりと仕事している病院は、あなたが業務外の時間で何をしてようと気に止めません。
遊んでようが飲み歩いてようが、トレーナー活動してようが咎められることはないでしょう。
そして、みんなアフター5の時間を大切にするので、院内の勉強会とかも少なく早く帰れますwもちろん休みの日はしっかり休めますw
これなら、ストレスなくトレーナー活動ができますね。
本当に意外なんですが、僕の周りでトレーナー活動を仕事にしているPTは、最初の就職先がこういう病院の人が多いんです。わかって就職した人もいれば、たまたまそうだった人もいますが。
ただ、こういう病院は、だいたい病院内でスポーツ症例を見る機会は少ないです。
なので自分で外に出て勉強し、現場に出て経験し、自分で仕事を広げていくしかありません。
ま、結局スポーツリハの病院にいても一緒なんですけどね。
スポーツリハと現場は全く違いますから。
西川はこうやって就職先を選んだ!!
僕の場合、最初の就職先は365回復期のリハ病院でした。
そこはスタッフのみなさんは結構意識が高くて、業務のことも院外の学会なども活発だったので、忙しかったのは忙しかったですが、主婦のPTさんも多かったので休日や有給についてはしっかり確保できる職場でした。
今思えば、これが本当に大きかったと思います。例えば試合の帯同で4日間休みが欲しい!と思えば、事前に言っておくと4連休取れたので。普通の病院ではなかなか無理ですからね。
そして僕の場合、就職する前の段階で「将来はスポーツをやりたいから、業務後や休日を使ってトレーナー活動をしてもいいか?」というのを職場に相談してOKをもらっていました。
実は、臨床実習で行ったところだったんですよ。当時のSVが本当によくしてくれて、僕が「将来テニスのトレーナーでやっていきたいけど、いきなりフリーは無理だから、仕事しながらトレーナーの活動をやりたい。もちろん病院の仕事をしっかりやるのは前提だけど、外に出る時間があってそれを認めてくれるところに就職したい」って言いたい放題言ってたら、SVがリハ科の課長に話をしてくれたんですね。
そして事前にOKをもらう形で無事就職し、働きながら外部の活動をすることができたのです。
余談ですが、僕が独立したのはこの病院で働いて3年が過ぎた時でした。
2年目くらいでトレーナーの仕事が増えてきたので、3年目が終わる頃には独立しようと決めていました。
なので、この職場で外で活動できたのは超大きかったです。たぶん、スポーツリハの病院に勤めていたら今の僕はなかったでしょう。
結論
⑦まとめると、PTでスポーツ現場で活躍したいと思うなら
・最初の就職先はゆるい病院を
・忙しい職場や大病院は避けた方がいい
・スポーツリハをやりたいのでなければ、スポーツリハ病院はオススメできない
・何より業務外時間の確保を最優先にこんな感じです。
— 西川 匠 (@physio_tennis) 2018年6月29日
長くなりましたがこういうことです。
当然、僕が見てきた世界がすべてではないですから、全ケースがこれに当てはまるとは思いません。
あなたが信じる道をいきましょう。
自分の人生、しかも一回きりだからね…
追伸:スポーツを仕事にしたい理学療法士の方へ
- 自身の現状(勤務状況やスポーツとの関わり)、今後の目標を話していただけること
- 配布動画を全て見て、その後感想などの連絡をしていただけること
- スポーツ分野を仕事にしたいという強い気持ちがあること