もうすぐ中国に拠点を移す予定の西川です。
これまでの記事でも、よくトレーナーやPTは海外を目指すべき〜って話をしてきましたね。
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で、こうした話をすると、よく聞かれるのが英語の話。。
「トレーナーの英語って、めっちゃ勉強しないとダメなんでしょ?」
「西川さんはどうやって勉強したんですか?」
「専門用語も全部英語で話せるようにならないといけないなんて、ハードル高すぎ…」
みたいな声がどんどん届きます。
ええ、僕も海外に出るようになって、英語を本格的に勉強し始めるまではそう思ってましたよ…
けど、それこそ海外に出たことある方は肌で感じているかもですが、スポーツ現場の英語って意外とシンプルなんですよね。
トレーナーやPTの方で英語を身に付けたい方へ。僕もかつては「専門用語も全部英語で話せるようにならないと…‼︎」と思ってましたが、意外にシンプルで大丈夫ですよ。
選手に「伏臥位」とか言わないようにproneなんて専門家同士でも使わないし、「うつ伏せ=on your stomach」とかで全然大丈夫です😅— 西川 匠 (@physio_tennis) 2019年5月30日
その昔、アメリカ人の指導者と話してる時にproneって言ったら「?」ってなってて、うつ伏せのことだと説明したら「お前そりゃ軍隊がほふく前進するときくらいしか聞いたことねーよ」と言われたのはいい思い出です😂
— 西川 匠 (@physio_tennis) 2019年5月30日
イメージしてほしいんですが、僕らトレーナーが、例えば日本の高校生たちに現場でサポートするとします。
彼の体を見る際、「じゃ、側臥位になって」とか言わんでしょ。
「横向き」ですよそこは笑
トレーニングの指導するときや治療するときなんか、むしろシンプルな言葉を意識しますよね?
選手がわかりやすく、イメージを共有できるようにするために。
英語でも基本的にそれは同じです。
専門用語っていうのはインプットするときに理解できたり、学会など専門的な場所で使えればそれでいいんですよね。
中にはこうした場面も確かにありますが…↓
この意見に同意ですが気をつけたほうがいいケースも。同業同士ではなるべく専門用語を使うべきだと考えている人もいて失笑してきたり急に上から目線になったり舐めてくるPT、ATC、整形外科医もいるからです。まあそんな奴とは無理に仲良くする必要ないので合わないと思ったら距離をおけばオッケー(笑) https://t.co/AuEZMfLZJf
— アキラ🇺🇸AKIRA Kohjiki (@sfat_kb) 2019年5月30日
こういうのは国内外どこにでも一定数いますが、ほっときましょう。笑
トレーナーといっても分野は数多くあり、背景としている専門知識も違います。
その中で専門用語を話す必要性はあまりないように思いますし、英語ならなおさらシンプルな言い回しが多いですから、それで十分かと思います。
現場で学ぶ。次点はyoutubeのトレーニング指導の動画がオススメ
なので、いくら教科書を読み漁っても、いや教科書にとりつかれるほど、「現地でみんなが使ってる英語」から遠ざかってしまうことはよくあります。
NZでパーソナルトレーナーをされてるmikikoさんも、こう言われていますね↓
教科書ばっかり使ってるとこういう「正しいけど使わない英語」を覚えてしまいます。
現場で働きたいなら、YouTubeで運動指導してる動画を字幕付きで見ること。
動作の勉強にもなる、英語の勉強にもなる、文化の勉強にもなる。 https://t.co/5J0e4E4r63— mikiko🇳🇿Les Millsパーソナルトレーナー (@mkkoMIX) 2019年5月30日
現場で使われている英語を学ぶなら現場に行くことが一番です。
しかし、現実それが難しいという方は「youtubeなどで海外のトレーニング動画を字幕付きで見る」というのがとてもオススメです。
実際、僕自身も英語を学ぶ中で、ある方に海外のトレーニング動画やリハビリ動画を見るように勧められ、それを今も実践し続けています。
余談ですが、ある動画ではクライアントに「腕をまっすぐ上に伸ばしてほしい」場面で「high up to the sky」という表現をトレーナーがされていました。
日常会話では使いませんが、スポーツ現場ではイメージしやすいですし、動画ではこうした参考になる表現が多く、現場で即使えていいですよ。
※さっきの話の追記を簡単にしておくと、
横になる→Please lie down…(この後に↓の言葉が続く)
【専門用語】背臥位:spine→→【日常レベル】あおむけ:on your back
【専門用語】伏臥位:prone→→【日常レベル】うつ伏せ:on your stomach
【専門用語】側臥位:lateral position→→【日常レベル】横向き:on your side
全て日常レベルで大丈夫です。
むしろ、シンプルに話す英会話力が必要
当たり前なのですが。
専門用語とかの優先度はかなり低く、シンプルな英語でテンポよく会話できるところを目指すべきかと思います。
いわゆる普通の英会話です。スポーツ現場だからとか関係なく、僕も含めて多くのトレーナーにとって必要なのはここでしょう。
具体的な勉強方法は割愛しますが、ざっと話すと
- 日常生活で使う単語
- 中学レベルの文法
の二つを使いこなして瞬間英作とリスニングができれば、現場である程度スタートは切れるかと思います。
むしろ僕としては、シンプルな言葉を使って会話するレベルに達するまで、相当大変な思いをしてきました。
多分英語を学んでいる方はみんなそうだと思いますが、普通の会話ができるレベルになるって、帰国子女でもない限りかなり大変だと思います。
変に理想を高く持ちすぎるより、シンプルなワードで会話できるところをまず目指すのが良いかと思います。
遠征先のネパールでの一枚
英語が話せるようになるにつれ、世界が広がっていくのが時間できて楽しいです。
ぜひトレーナーやPTで海外思考のある方は、早いうちから英語にトライするのをオススメします。
僕も、もっと学習と経験を積んでいきます。
ほなまた。
追伸:スポーツを仕事にしたい理学療法士の方へ
- 自身の現状(勤務状況やスポーツとの関わり)、今後の目標を話していただけること
- 配布動画を全て見て、その後感想などの連絡をしていただけること
- スポーツ分野を仕事にしたいという強い気持ちがあること
追伸2:「僕がスポーツで独立するまでにやってきたこと全て」をテキスト化しました!
5年前、僕がスポーツで独立するまでに、取り組んできた全てのことをまとめました。
巷には出回っていないリアルな実話なので、これからスポーツを仕事にしたい(独立したい)人にとっては役に立つと自負しています!
23歳PT スポーツで独立するまでにやってきたことすべてhttps://t.co/nS2FmcwkBc
— 西川 匠 (@physio_tennis) 2019年3月7日
このコンテンツは、理学療法士で当時23歳だった僕が、スポーツで独立するまでにやってきた全てのことを書いたテキストです。
総数20000文字、かなりのボリュームですが、巷には出回っていないリアルな実話なので、これからスポーツを仕事にしたい(独立したい)人にとっては役に立つと自負しています。