※エナジーでは技術の土台となる運動指導や、
障害のケア・予防のためのコンディショニングを
行っています。
現場で医療行為は行っていませんのでご了承ください。
始めに5月・6月の来校予定日です。
5月
25日:月曜・地獄の総当たり
30日:土曜
6月
7日:日曜
16日:火曜
20日:土曜
25日:木曜
27日:土曜
28日:日曜
このシリーズを通して伝えたいのは、
「トレーニングは何からすればいいか?」
の一例で、本人の置かれている環境によって
身体作りのトレーニングは順序が変わると
いうことです。
幼少期の一例。。
その選手は小学校中学年。
幼少期からテニスを始めたが、その頃から
ストロークは両サイド両手打ちのスタイルで
練習してきた。
身体をみると、下半身は弱い!
しかし、上半身や体幹も弱い!!
さて、どこから手をつけるべきか。。
結論から言うと、この選手の場合下半身の強化
から取り組みました。
一番の理由は、両サイド両手打ちのスタイルは
フットワークがズレると致命傷になるため。
サイドの動きで止まれない!
素早く打点の位置までたどり着けない!
こんな状態では、両手打ちのメリットが
活かしきれないためです。
しかし両サイド両手打ちの選手全員が下半身から
強化するかというと、そんなことはありません。
この選手の場合も、一旦は上半身の強化を
優先した方がいいかも?と考えました。
理由は、
「何度か片手打ちにトライしたことがあるから」
本人が望んで片手打ちを何度かチャレンジした
ものの、断念したという経緯がありました。
こういう背景のある選手、両手打ちでは意外に
多いです。
そしてこの選手の場合、片手打ちに変えて
イエローボールのラリーに耐えられる肩・腕の
強度は持ち合わせていない!
つまり片手に変えたら怪我することが
目に見えていたんです。
これからテニスが充実していく時期に
腕や肩の故障に見舞われては元も子もないので、
片手打ちに変えるならば上半身の強化を
最優先にすべきと考えました。
そこで、
「現場では今後、片手に変える予定で
進めそうですか?」
と聞くと、
「当分ないと思います」
との答えが返ってきたので、やはり下半身からの
強化を優先しました。
腕の強度が低くても両手打ちならカバーできる
ため、後回しでも良いという判断です。
そのかわり、両手打ちは腕の自由度が減るので、
体幹・肩甲骨の柔軟性は同時に取り組みました。
このケースを通じて分かるのは、現場の指導に
あわせて身体作りが必要ということです。
もし片手に変える予定を知らずに、両手打ち
だから下半身!と決めつけて強化し、上半身が
怪我してしまう。。考えるだけでも恐ろしい。
ストレッチ一つとっても、その選手のテニスに
最適なものをチョイスする必要があります。
ネットでは探せない部分です。
今日の写真/グリーンサンド
昨日は和歌山で一日練習!
クレーでの練習はいいですね!
外部パーソナルも進めています。
みんな課題は違う。
同じトレーニングでも狙う効果は違う。
完璧な身体は無いですが、その選手が
勝つためのトレーニングを進めていきます。