①活動資金の問題

選手活動には、とにかくお金がかかる。
多くは渡航費と宿泊費、練習拠点などの
環境にかかる費用によるもので、
海外を回るなら
ジュニア時代でも数百万円。
プロ活動なら何倍ものお金がかかる。

最近はスポンサーも昔より付きにくくなったと
いうけど、テニス選手を支援しても
なかなか企業の利益には繋がらないので、
トップ選手でも支援金が雀の涙で
ギリギリの生活をしている人も珍しくない。
(それでも、
海外に比べるとスポンサーはつきやすいけど


②時間との戦い
プロのサポートをしていて痛感するのが、
スケジュールを合わせることの難しさ。
選手は常に世界中を移動している。
その中で練習やトレーニングに
十分な時間を充てるのは、実はものすごく難しい。
そして選手のスケジュールはその都度変わるので、
関わるスタッフはいつでも動ける体制を作らないと
いけないけど、現実は難しい。


③環境との戦い
強くなるには、しっかりした指導や練習相手など
充実した環境が必要だけど、
これがなかなか難しい。
スキル、メンタル、フィジカル、メディカルなど
専門的なスタッフはそれぞれ離れた場所にいて、
練習拠点も郊外であることが多いから
必然的に移動も多くなる。
そもそも、選手が常に移動しているので、
毎回スタッフを連れていく金銭的な余裕があれば
いいけど、そうでないケースがほとんどで
充実した環境を作ることが
とても難しい。



他にも、テニス選手がコート外で抱える悩みは
たくさんある。
僕がブログを通して言いたいのは、
こういう問題があることをトレーナーや
メディカルのスタッフに知ってほしいということ。
「選手の体だけ見てりゃいい」
みたいに思わないでほしい、ということ。


こういう問題は、実は何十年も前からあって
業界の人たちが総出で取り組んでることでもある。
課題は多いけど、いろんな方が動くことで
昔より改善されてる部分も
たくさんあるということ。


これらの問題は、間違いなく今後もずっと続く。
なぜなら、テニスは世界中を移動して戦い、
それ自体がお金・時間・環境の問題を作ってる
大きな要因だから。
これが例えば、ヨーロッパの国だったら
話は変わってくる、と業界の方は言う。
陸続きでいろんな国に比較的安価で移動でき、
各国とのアクセスもしやすいから
色んな国の選手と戦う環境に自然となりやすい。
※スイスなんて、2時間あれば国の端から端を
移動できると言う。
日本は。。どうだろうか?

つまり日本が島国で、
日本に住みながら活動する限り、
この問題は避けられない。

これからテニスに関わるフィジオを目指す方は
ぜひ心に留めておきたい。


今日の写真/オーストラリア遠征
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業界の方と話をしていても、絶対に出てくるのが
お金(活動資金)の話。

このオーストラリア遠征の時は、
事前に選手のプチスポンサーのような形をとり
僕の活動から出た利益から30万円を
遠征費として捻出しました。
海外遠征ではこれぐらいの資金が
すぐに飛んでいくほど、テニスには
お金がかかります。
この問題をどう解決するか?
これからの時代で問われていく部分です。

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