最近PT学生さんから「将来はトレーナーとしてやっていきたいんですが、どこに就職すればいいですか?」と相談されます。めっちゃされます。
僕はいつもこう答えます。
「時間の融通が効く病院」
スポーツの力入れてるかそうでないかはどうでも良くて、「外に出る時間があるかないか」が重要です。
— 西川 匠 (@physio_tennis) 2018年8月30日
だから病院で働きながらトレーナー活動を広げる場合、大事なのは「物理的に外に出る時間があるかどうか」。
研究の忙しい大学病院とか夜中まで論文読んでる病院だと、物理的に時間がないんですよね。
実は外でやってるPTは「時間的に融通きく病院」で働いてる人がかなり多いのが事実なんです。
— 西川 匠 (@physio_tennis) 2018年8月30日
はいコレテスト出ますよ。
国試だしてもいいレベルです。スポーツ障害のリハビリテーションをしたいなら病院で経験できますが、スポーツ現場でのトレーナーとは大きく異なりますので… https://t.co/xgl2z56hn8
— 理学療法士taka (@ptmatchbox20) 2018年8月30日
西川先生の言う通り。
私が今の病院を選んだ理由は
「スタッフのやりたいことが、うちのリハビリテーション科の進む道だ」
と、その当時の科長が言ってたこと。
だからやりたいことを自由にやらせてもらえた。
だから今がある。 https://t.co/niEeXqlv83— 片浦聡司@カラダのコンサルタント (@karadaconsul) 2018年8月30日
共感
自由度が高くないと外に出れない。 https://t.co/7MgcWfNiT5— Junichiro Taira (@tjichiro) 2018年8月30日
前にも書いたかな?
結構スポーツ目指すPT学生さんからいろんな相談を受けてたんですが、昔からよく聞かれ、なおかつ最近めっちゃ聞かれるようになった質問1位が、
「最初の就職先、どんな所がいいと思いますか?」
というもの。
これね〜みんな迷うんですよね。
で、冒頭の通り僕はいつも
「時間の融通がきく職場」
と答えます。
これね、適当に言ってるんじゃなくてちゃんと理由があるんですよ。
トレーナー活動に必須なのは「時間」だけ
スポーツを目指すPT学生が就職先に悩むのは、こんな背景があります。
- トレーナー活動はしたいけど、いきなりフリーになるのは難しい
- できれば病院でも選手を診て経験をつみたい
- 働きながらトレーナー活動できればベスト
- でもスポーツと関係ない病院ではなんとなくダメな気がする
- 学校の先生に相談しても、「まずは病院に就職して〜」みたいな言葉しか返ってこない(で、あんま納得してないw)
この辺はよく聞かれる背景ですね。
当然、あれもこれも求めるのは無理があるでしょう。
そもそも病院は、あなたがトレーナー活動するためにある場所ではないですし。
で、何から優先するかですね。
冷静に考えて、トレーナー活動に必須なのは「時間」だけだと思ってます。
だって、そうでしょ?
時間がないと、物理的に外の活動ができないんだから。
だけど他の要素は全て、物理的ではなく心理的な壁があるだけなんですよね。
スポーツリハの経験がないと外でも活躍できないとか、まずは病院でいろんな経験を積まないとダメとか、トレーナー活動には職場の理解が必要だとか。
もちろん、これらも大切ですよ。でも必須ではないです。
例えば職場の理解とかでいうと、どんだけ職場内で気を使い信頼を得ながらトレーナー活動してたって、職場の全ての人間があなたの行動を肯定するわけではないですからね。
時間以外は全て「心理的な壁」があるだけ。自分が乗り越えられればそれでいいんです。
おすすめの職場とNGな職場
では、どんな所に就職すればいいか?
当然「時間の融通がきく職場」になるわけです。
スタッフが多くてシフトがきちんと組まれてる所なんかはいいですね!
回復期の365病院とか。
あとは、急性期で日曜日が休みと決まってる病院とかもいいでしょう。
日常の業務は忙しいかもしれませんが、少なくても休みや業務外の時間が奪われることは少ないはずです。
逆にいえば、↑に当てはまってても「必要以上に時間が奪われる職場」はダメなんですよね。
- 院外、院内の勉強会とか学会発表が多すぎて、連日遅くまでその準備
- みんな深夜まで論文読んでる
- 休みの日も研究で駆り出される
こうした所はやめましょう笑
時間が奪われると、もうどないもできませんからね〜
あと、整形外科クリニックも一長一短かな〜と思います。
外来でいろんな経験を積めるのはいいですが、大抵は夕診があるので一日の拘束時間が長いんですよね。
あ、それとトレーナー活動を仕事にしたいと思ってるなら国公立の病院はやめた方がいいでしょう。
公務員扱いなので、副業禁止です。立場的に積んじゃってます笑
…とまあ、パパッとまとめてみました。
オチのない記事でしたが、進路に悩んでる学生さんの一助になれば幸いです。
最後に、僕からのアドバイスを一つ。
トレーナー活動に限らずですが、「思う存分やりたいことに打ち込む」にはそれ相応の環境が必要で、その環境は自分で作るものなんですよね。
芽が出ない人は「与えられた環境で頑張る」って思っちゃう。ちがう。頑張れる環境は自分で作るんです。環境作りの段階から勝負は始まってるんですよね。
— 西川 匠 (@physio_tennis) 2018年8月30日