今日は失敗談を書きたいと思います。


ずいぶん前の話しになるのですが、ある選手の身体を
診させてもらい、トレーニングメニューを考案しました。
改良したい部分がたくさんあったので、たくさん
メニューを作りました。

しかし、それを選手に伝えたところ。。
「時間がなくてこれ以上できません・・・」
と言われたことがありました。

「言い訳やろ!時間は作るもんや!」と一瞬思いましたが、
話しを聞いてみると、その選手は睡眠時間を確保するために
本当に分刻みのスケジュールで毎日過ごしていました。
そして違うスタッフがそれぞれ出していたメニューを、
きちんと全てこなしていたのです。

「ホンマに申し訳ない!」と思い、反省しました。
選手を取り巻く環境はそれぞれ違い、ご家庭の都合もあるし
距離的な問題もある。学校の時間も。。
それからは、選手一人ひとり背景を読み取って、
どれだけ時間の都合が効くか把握した上でメニューを組むように
しています。
そして、スタッフ間がどんな目的でどんなトレーニングを
伝えているのか?目的がそれていたり、内容が重複して
いないかを、連携をとって意識するようになりました。
特に、その場で本人やご家庭が納得できないと、メニューが
実施される事はないのです。

身体を診た上で、「ここを鍛えたい!」と思う部分は
たくさんありますが、ただメニューを言い渡すのではなくて、
今やるべき優先順位を考えて、継続していける計画を立てる
(それを伝えて納得してもらう)ことが大事だと考えています。