本当にコレですよ。
やりがいは大事ですけど、やりがい搾取はダメです。
金銭が発生すると、そこには責任が生まれてもう一つ上のステージに上がれる気がします。そのステージにはまた新しいやりがいがあって…を繰り返すと思います。 https://t.co/qqdHi2NGDW
— 理学療法士taka (@ptmatchbox20) 2018年8月23日
ですね!
ボランティアの活動なんかは、個人が良くても法的に責任が発生しない契約(つまり契約じゃない)ですし。やりがいを言い訳に使いたくはないですね〜! https://t.co/EpXR5ENPND
— 西川 匠 (@physio_tennis) 2018年8月23日
ボランティアはあくまで奉仕活動なので、何かあっても責任は問われないですもんね。
やりがいがある事に、金銭を頂けるようになるとますますやりがいが出ると思います!
— 理学療法士taka (@ptmatchbox20) 2018年8月23日
ボランティアでトレーナー活動することについて、議論になることがあります。個人的にはあまり賛成はできないですが、現場で色んな事情があるので仕方なかったりもします。
けどボランティアは「責任が発生しない」「現場もトレーナーも気を使う」「続かない」ことは知っといたほうがいいでしょうね。
— 西川 匠 (@physio_tennis) 2018年8月24日
トレーナーや理学療法士が無償で活動することについて、SNSやネットで議論になることがありますね。
僕は個人的にボランティアで活動するのはダメだと思ってる派ですが、ボランティアのメリットもよく分かっていますし、自分自身やってる時期もありました。
なので100%否定する気もありませんが、その経験からなぜボランティアの活動はダメなのか、つらつらと語っていこうと思います。
今日という今日はこの議論を終わらせたるわ!!
なんでボランティアで活動するのがダメなのか
僕が自分の経験を通して感じるのは次のことです。
- 契約上、責任が発生しない
- 現場側もトレーナーもお互いが気を遣う
- 続かない。だから成果が出ない
契約上、責任が発生しない
ボランティア活動賛成派の人たちがよく言うのは、
「無償でも有償でも手は抜かない!俺は私は責任持って選手をサポートするんだ!!」
って意見ですね。
気持ちはわからんでもないです。けど、それはあなたの感情の話であってボランティアってのは契約上責任は発生しないんですよね。
正確には「契約を結んでいない状態」です。
雇用でも業務委託でも、何かの契約を交わす時は
「〇〇の仕事をここまでやってね。その代わりに□□円のお金を払います」
というのが原則です。
これはたとえ口約束であっても一応契約となり得ます。
だから仕事サボったりしたら金銭を払う必要はなくなるし、逆もまたしかり。
そして金銭をもらったからには、その仕事をやる義務が発生します。
その、お互いの義務というのがボランティアの場合は発生しないんですよね。
だから、いくらあなたが「俺は無償でも責任持って見るぜ!!」って思ってても、そこに責任は発生しないんです。
トレーナーは選手の体を診るわけですから、体に関する何かしらのリスクを背負って仕事をすることになりますよね。
当然、何かあった時は責任問題になります。
この辺も踏まえると、しっかりした契約を結んで活動するのが望ましいんですよね。
これが一つ目の理由です。
現場側もトレーナー側も気を遣う
さっきの契約の話に付随するのですが、ボランティアの活動だとどうしても、
「トレーナーにわざわざ来てもらってる」という心理に現場側はなりやすいんですよね。
つまり、負い目を感じるわけです。
無償の活動ということは、トレーナーやPTは普段自分の仕事を持ってることになります。
その合間を縫って「来てくださってる」。だから無理にお願いはできない。
現場側はそういう気持ちが多かれ少なかれ必ずあります。
そしてトレーナー側も、本業が忙しくなると休んじゃったりします。
でも、それじゃあいい仕事はできないんですよね。
一方で、お金を払ってしっかり仕事内容を決めて活動すれば、自ずと現場側からは色んな注文が出されます。
「選手にこういうアプローチをしてほしい」「今度こんな取り組みを始めるからミーティングしたい」とか。
もちろん、しっかり契約して活動している限り、トレーナー側もそれに応えないといけません。
何が言いたいかというと、選手ファーストの環境を作ったり選手にとっていいサービスをしようと思えば、現場側とトレーナーの本音のやりとりが必要ということです。
お互い気を遣いあってる限り本当の選手ファーストにならないというのが、二つ目の理由です。
続かない、成果が出ない
3つ目…というか、先の二つの理由があって、
ボランティアの活動では成果が出ない、だから続かない
に行き着くことが多いんですよね。
けどこれは、トレーナー側現場側それぞれに問題があると思います。
または中高生の部活動ならば保護者も含みます。
それぞれ整理すると、
- 現場側:トレーナーにお金を回すマネジメントができない。またそういう思考がないor能力がない
- トレーナー側:ボランティアに甘んじる、あるいは現場側にお金がないのに「金くれくれ」しか言えない
- 保護者側:専門家やスペシャリストに「お金を払って見てもらう」という意識が低い
当然、全員に当てはまる訳ではありません。が、どこも多かれ少なかれこうした問題は抱えています。
僕はトレーナー側の人間ですが、この現場が理解できないor見て見ぬ振りをしてる同業者を多く見てきました。
現場でやるならこれは避けて通れない問題なので、こうした現状を打破する能力もトレーナーには求められると思っています。
ほんならどうすりゃええねん
まず、
- 現場側:トレーナーにお金を回すマネジメントができない。またそういう思考がないor能力がない
- トレーナー側:ボランティアに甘んじる、あるいは現場側にお金がないのに「金くれくれ」しか言えない
- 保護者側:専門家やスペシャリストに「お金を払って見てもらう」という意識が低い
この現状を受け入れましょう。
そして、ボランティアに甘んじるのをやめましょう笑
すると道は一つです。
現場側や保護者側の課題どうやったら解決できるのか、それぞれと一緒に考えるということです。
実際、僕は現場の指導者やオーナー、時に企業の方とも金銭的なマネジメントの話をします。
どうしたらチームにお金を集めることができるか、そのために自分にできることは何か。
ここをみんなで試行錯誤して考えるんです。
保護者についても同じで、僕らの仕事の重要性を伝えていくと同時に、あらゆる行動を起こすこと。
ここまでできて、本当のトレーナー(PT)の仕事だと僕は思ってます。
こうした努力をせずに、「ボランティアはダメだからお金ください!!」ばっかり言ってても、それはオメー現実見ろよって話になるわけなんですよね。
でも、ボランティアを全否定はしません
僕もボランティアしてる時期はあったし、新しいところで始める時は、無償からが多いのも事実です。
だいたいどこの現場も、ボランティアだったらぜひ来てください!って言いますからねw
活動が始めやすいのは事実でしょう。
そこから抜け出す方法は…まあ色々ありますしケースバイケースですが、気になるなら追記読んでください笑
そんじゃ!
追伸:スポーツを仕事にしたい理学療法士の方へ
- 自身の現状(勤務状況やスポーツとの関わり)、今後の目標を話していただけること
- 配布動画を全て見て、その後感想などの連絡をしていただけること
- スポーツ分野を仕事にしたいという強い気持ちがあること