先に結論から言うと、
選手本人や関わる指導者が体に関する知識を
高めることがまず重要と考えます。
何より、トレーナーが指導者や選手に
正しい医科学的な知識を伝えていく必要が
あるでしょう。
全ての競技を知っているわけではないですが、
スポーツの中でも体に関する意識が高かったり
体つくりのシステム化が進んでいる競技が
そもそもあります。
具体例を挙げると、
水泳
陸上
フィギアスケート
野球の投球動作
ラグビー
相撲
etc…
これらは昔から、ナショナルチームのような
トップに限らず、末端のクラブでも
高い意識で取り組まれていたようです。
反対に、体に対する意識が低かったり
指導者間で考えが違う、トレーニングや
体つくりが体系化されにくい競技もあります。
具体例を挙げると
バスケット
サッカー
バレーボール
卓球
剣道
etc…
勘の良い方は気がついたのでは?
両者の共通点。
比較的進んでる競技は、
クローズスキルと言われあらかじめ
動きが決まってる競技
もしくは
直接相手と肉体的接触がある
コンタクトスポーツ
であることが多いです。
例えば水泳だと、バタフライなら
ある程度動きが決まっています。
練習した動きと試合の動きが全く違う、
なんてことはないでしょう。
そして、体のパフォーマンスが
成績に直結します。
例えば水泳なら「けのび」の姿勢
(ストリームラインといいます)が曲がってると
水の抵抗が大きくなり、タイムに直結します。
一方、比較的遅れてるとされているスポーツは
相手によって、予測・判断・反応が求められ
それによって動きが変わる、
また戦略や戦い方によっても動きが大きく変わる
オープンスキルと呼ばれる競技に多いです。
球技の多くは、オープンスキルに入ります。
では、テニスがどちらに入るか
もうおわかりですよね?
テニスの場合、やったことある人なら
わかると思いますが、
コートに入ったら自分の体のことを考えてる暇は
ほぼありません。
※瞬間的に意識してる部分はありますが、
この辺は複雑になるので割愛します。
ちなみに日本協会の指導も
ゲーム・ベースドアプローチと言って
試合ありきの指導をしましょう、というのが
推奨されているので、
まさしくテニスはオープンスキルに入りますよね。
だからそもそもテニスは、
体のことよりもテクニカル(技術)、
タクティクス(戦術)部分を重視する
スポーツとも言えます。
ですが、そんな中でここ15年ぐらいで
明らかに体に関する関心が高まってるのが
わかります。
指導者の方や選手の両親、
何より選手本人が
「強い選手は体が違う!」
と気付いている。
僕は体の専門家なので、色々と
テニス選手の怪我やトレーニングに関して
思うことはありますし、次回以降
記事で書いていきたいと思いますが。。
しかし細かいことは抜きにして、
トレーナー側が指導者や選手、保護者の方に
正しい体の知識を伝えていかないと
いけないんじゃない?
と、最近よく感じます。
余談ですが、あるコーチから
「体に関する講習会を開いてほしい」と
相談がありました。
それも複数。
やはり、関心が高まってるようで、
良い機会ですし近々コーチの方向けに
体のケアやトレーニングの講習会を
開催しようと思っています。
体の悩みが少しでも減るように。。
一専門家の願いでもあります。
今日の写真/野球とテニスのバイオメカニクス
野球の本場、アメリカでは
数十年前から投球動作の正しいモーションが
公開されています。
ここから大きく逸脱すると、局所に負担がかかり
痛みや怪我の元になるわけです。
そしてテニスも、ナショナル関係からは
しっかりとした資料が出されています。
一例を…↓
あくまでオープンスキルなので
これが全てではないですが。。
知ってるのと知らないのでは、大違い。
ちなみに写真の選手はキミレンコ
(ジュニアナショナル選手)です。
ちょっと長くなりそうなので、
シリーズ化して次回以降も書いていきますね。
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テニスフィジオでは、ジュニア選手の
トレーニングや体のケアを大阪のジムにて
マンツーマンで行なっています。
詳しくは以下のテニスフィジオHPよりご覧下さい。
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