スリランカの遠征も中盤にさしかかってきました。

なかなか現地でサポート中は時間がないんですが、やっと記事を書く時間ができました。

あまり語られることのない海外遠征のリアルな問題や難しさ、やりがいなども伝えられればなと思っています。

なんというか、海外遠征って聞くと旅行みたいに思われがちですけど全くそんなことなくて、僕的には進撃の巨人でいう壁外調査みたいな感覚で毎回行ってます(そしてこのくだり毎回言ってるw)。

なのでこの記事を通してPT、トレーナーの方やこれからトレーナーを目指す方の何かの参考になれればなと思っています。

あ、前回の記事と同じで、この記事が全てではないことを先に断っておきますね。

では、とある遠征の一日をどうぞ。

起床〜朝のプラクティス

テニスの海外遠征は朝が早いです。

というのも、こんな感じでテニスの国際試合は、早いと朝8:30から試合が始まります↓

※国際試合なので表記は全て英語です。会場も色んな国の選手がいるので、基本会話は英語です。

 

8:30から試合が始まるということは、オンコートでの練習はその前にすることになります。

だいたい8:30〜試合が始まる場合は、7:30〜からオンコートで練習することになるので、ウォーミングアップなどの時間も考えると、7時には会場入りしたいところです。

と、こんな感じで逆算すると、僕らの今回の遠征は6:15分に朝食、起床は5:30くらいになります。

朝が早いんですよ…眠い。

 

ちなみにここで時間に関する1ポイントアドバイスですが、海外遠征でパフォーマンスを発揮するためには選手もトレーナーも時差に強いというのはかなり重要です。

↑のように朝が早かったり不規則になるのが遠征ですが、これに時差が加わると、時差ボケしやすい人はパフォーマンスを落とすどころか、体調不良になったりします。

時差に強くなるためには…特効薬はありませんが、鈍感力というか最終的に慣れだと思います笑

ちなみに僕は、時差にめっぽう強いです。というか鈍感なんで、今8時だよ!って言われたら「あー8時なんか」って思い込んじゃうタイプですw

これ、時差に強いって言えるのか…違うような気もしますがまあいいです笑

8:30〜 試合開始

現地時間8:30〜試合開始です。

日本ではこの時12:00です(時差3時間半のため)。

当たり前ですが、トレーナーは選手の試合中は体を見ることができません。なのでずっと試合を見ています。

テニスの試合は長いと3時間を超えることもありますが、この日は10時すぎには終わりました。

11:00~ 試合後に選手のケア→別の選手の試合を応援

試合後は毎回、選手の体をケアします。

選手たちの個人情報になるので詳しくは控えますが、痛めてる箇所や疲労が出ている場所など確認しながら、だいたい30分くらいケアをします。

日本国内の試合ではトレーナールームも完備されてたりしますが、海外だと色んなパターンがあります。

スリランカではトレーナールームは一応ありました。ちゃんと空調も入ってます。狭いけど。

でもベッドがないので担架をベッド代わりにしてケアしてましたw

しかし狭い…

遠征は複数の選手とチームを組んで行っているので、全員の選手の試合を見ます。

時には試合時間が重なっちゃりもするんですが。

この日は幸い、時間が被らずにすみました。

この日は試合が比較的スムーズに終えれたので、各自が試合で見えてきた課題のフィジカルの部分を、エクササイズで確認していきます。

そしてそれが終わると、今度はオンコート練習で、やはり試合での課題を確認します。

15:00 練習終わり、宿舎へ帰宅

この日はかなり早く予定が終わり、15:00過ぎには会場を出ることができました。

試合が立て込んでる日だと、夜まで試合があったりします。

僕は遭遇していませんが、ある選手は夜中の1時まで試合してた日もあったとか…

↑ちなみに、この次の日は夜まで試合でした。朝早く、夜遅い…

サラリーマンならその生活でも仕方ないですが、パフォーマンス命の選手にとってこれはキツイです。

なので、この日のように早く帰れた日は体を休める…休める時に休みましょう、というのが遠征では大事ですね。

 

そのあとはアパートで夕食とストレッチやケア。

ちなみに今回の遠征では毎回アパートで自炊しています。

節約という意味もありますが、スリランカはローカルの外食がほとんどカレーなんですよねw

↑スリランカカレー。インドカレーと似て水っぽいですが、香辛料はじめかなり味付けはしっかりしています。

これが日本のカレーと香辛料とか油の量が全く違うので、ジュニアが食べたら慣れるまでは間違いなく体調を崩すだろう…との考えに基づいて、今回はほぼ全て自炊しています。

(こういう環境でなければ、だいたいは現地の食事を食べるんですけどね…国際的な感覚を勉強する意味もありますし)

ちなみに自炊っていうのは、日本からあらかじめ持ってきたパスタやうどんとかを調理して食べるってことです。

さすがにスーパーはあるので、野菜とか肉は手に入りますから、アパートに調理用具があれば可能ですね。

 

あ、ここも補足して書いておくと、遠征中の食事ってかなり大切です。

海外遠征に行くと、普段食べてるものと全然違うもの食べることになります。

実は日本人の胃腸は世界一弱いと言われてて、ちょっとでも変なもの食べたらすぐにお腹壊したりするんですよね。

なので胃腸が強いっていうのも、遠征でいいパフォーマンスをするためには必要な要素です。

まあ、これも時差ボケと一緒で、体質だったり慣れるしかないんですが…

 

海外遠征はプレーにたどり着くまでが大変

一日の流れを書いていきましたが、記事を通して一番伝えたいのは、

海外遠征はオンコートでプレーする以外に、ストレスの種がたくさんあるということです。

 

いつもと違う食事、文化、言葉、人、環境…全てをいい刺激に捉えることができればいいですが、なかなかそうもいきません。

知らず知らずのうちに小さなストレスが溜まっていくのが海外遠征なので、それもわかった上で僕らトレーナーもサポートする必要があるということですね。

優勝しました!!

そしてこの記事を書いた今日!

見事選手が優勝してくれました!!

国際試合を勝ち抜いて優勝するのは本当に大変ですが、見事やってくれました!!

いや〜、選手がこうやって頑張ってくれた瞬間が、僕にとっても一番嬉しい時です。

溜まった疲れも吹っ飛びますね!!

 

テニスの試合は1週間で一つの大会が終わるようになっていて、今回の遠征はもう1週間大会があります。

後半に入ってきて疲れも出てきていますが、しっかりサポートしたいと思います!

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