思いっきり理学療法ネタですが。。
「ソーシャルブレイン」という言葉をご存知ですか?
近年の脳の研究は凄まじく、今まで判らなかったことが
どんどん解明されている時代です。
しかしその大半は、「何かしている人(本人)の脳」
しか研究されていませんでした。
つまり、競技している人の脳波。。。
あるいは患者さんの脳波。。。
しかし最近は「何かしている人に関わっている人の脳」
も同時に調べられるようになっています。
つまり、競技を「教えている人」の脳波や
患者さんに「説明している人」の脳波など。。
あるデータでは、診療中の内科医の脳波をとり、
真剣に患者さんを治そうと診療した内科医の方が
患者さんの回復が早いという報告があるそうです。
そして、教える(あるいは説明する)側の人と
教えられる(説明される)人の、両方の脳の活性化が
近くなるほど、その後の治療効果や練習の効果が
高くなるのだそう。。
つまり気持ちがある程度シンクロしてないと、
どんな良い治療やトレーニングも効果が半減する
ということです。
これがソーシャルブレイン=「社会脳」です。
トレーニングだって、意味が分かってやってるかどうかで
効果が全然違うはず。。
「空は青い」みたいな当然の話しに聞こえますが。。
意外にもあんまり重視されていません。
「このメニューやったら強なるねん!!
だから意味判らんくてもやっとけ!!」は
理屈では身体機能アップになるかもしれませんが
その後に続かない。。
バイオメカニクスだけでは解決できない問題がここにあります。
運動力学はいわば「理論」
そして脳科学は「感覚」
どちらも使えないと、真に選手に還元できないのでしょう。
僕もまだまだ、日々勉強です。
今日の写真/この柔軟性。。。
なんということでしょう(笑)
僕がまねしたら、きっと還らぬ人になってしまう。。
この柔軟性はかなりの武器です。
今度のナショナル合宿に向けて、書面を作成中です。