6月から中国、昆明にあるテニスアカデミーを拠点とすることにしました。
正式に契約を締結し、6月から中国🇨🇳のテニスアカデミーでトレーナーの仕事をすることになりました。
施設は今後テニスコート50面の規模に拡大し、日本人含めた全アジア選手が行き交うトレーニング拠点として稼働する予定です。
世界のテニスの発展に尽力していきます😌 pic.twitter.com/bYMfZTybZl
— 西川 匠 (@physio_tennis) 2019年5月7日
仕事内容は、現地で各国選手のトレーニングやリハビリです。
もちろん、日本選手のサポートや海外遠征も続けます。
半年は中国を拠点とし、もう半年の大半は既存の仕事を続けます。アドレスホッパーと化しそうです😂
日本のトレーナーさんの人手も、今後現場で必要になるかも。
色々考えてます😌— 西川 匠 (@physio_tennis) 2019年5月7日
先月、紹介を受けて昆明のアカデミーで現地選手のサポートをさせていただきました。
とても良い施設でスタッフの方もみんな親切、何より選手たちのパーソナリティが素晴らしかったです。
そしてありがたいことに、このサポート中にアカデミーからオファーをいただき、この度トレーナーとして契約に至りました。
アジア選手のトレーニング拠点に
オファーに至った経緯も交えて、昆明のアカデミーについて少しご紹介を。
もともとこのアカデミー(正式名称:kunming international tennis center)は大きなリゾートホテルの中に位置しており、インドア・アウトドア合わせレッドクレーが15面ほどあります。
↑僕の滞在中は全仏Jr.のWC選手権もこの会場で行われました。
年間通して、ITFやATP,WTAの試合が行われる会場でもあります。
もともと昆明は、日本でいう沖縄?軽井沢?のような場所で、この施設は日本に置き換えると「軽井沢のリゾートホテルの中にある大きなテニス施設」といった感じです。
↑施設の敷地内
↑全部屋、天然の温泉がついています。中国では珍しいです。
↑施設のレストラン
そしてこの施設は今後、施設の規模をさらに拡大し、アジア選手たちが自由に出入りしトレーニングやリハビリができる拠点として稼働させたいという構想を掲げられています。
北米でいう、フロリダIMGのようなイメージですね。
プロやジュニアなど、様々な選手たちが行き交い、練習の拠点にできるようなイメージです。
そのために、年内にテニスコートをアンツーカー・ハードコート合わせて50面規模に増やし、リハビリやトレーニングのハード面も充実させるとのことです。
↑テニスコートの構想図と施設の規模。アジアでも最大級の規模になりそうです。
そしてこれを進めていくため、当然ながらテニスに特化したトレーニングやリハビリができる専門スタッフが必要となり、その流れで嬉しいことに今回オファーをいただいた、という流れです。
トレーニングやリハビリに最適な環境が揃った施設
なぜここが「アジア選手のトレーニングやリハビリの拠点」となり得るのか。
僕も説明を受け、また現地で実際にサポートをさせていただき、アジア人が拠点とするには最適だなと感じました。
まずは、立地。
この施設、実は標高2000mの高地に位置しています。
↑施設からみた外側の景色。標高の高い山間部に位置しています。
標高の高さはある意味、試合をする上では気をつけるポイントになるかと思います。
しかし、ことトレーニングやリハビリにおいては、ここでフィットネスや練習をするだけで高地トレーニングの効果があり、これだけでも効率的なトレーニング効果が期待できます。
さらに、施設のコートはレッドクレー(拡大後はハードコートも)で、フットワークを養うには最適なサーフェスです。
次に、温泉や施設自体のホスピタリティの充実。
日本を除けば、アジアには珍しく天然温泉が完備されていて、トレーニング後の体を癒すことができます。
僕は海外に行くといつもお風呂が恋しくなるのですが(笑)、僕のような日本人にとっても嬉しい設備ですね。
さらに施設自体が4つ星ホテルになっており、食事も美味しく栄養価のある料理が食べられます。
↑食事はとても美味しかったです。野菜やタンパク質もしっかり採れ、栄養価も申し分ありません。
また、立地に関して大きなアドバンテージがまだあり、この施設は標高が高い位置にあるため、中国としてはこれまた珍しく年間を通して気候が安定し、かつ快適であるのが特徴です。
年間平均気温は摂氏15度で、冬は温暖で夏も涼しく、中国で最も快適な気候にある都市とされ古来より春城の異称を持つ。1月の平均気温は8.1度、7月の平均気温は19.9度、年降水量は920mmである。
Wikipediaより引用
さらに、昆明と言われて気がついた方もおられるかと思いますが、昆明は地理的に、多くの東南アジアからのアクセスが比較的簡単でもあります。
↑昆明は上図のピンの場所に位置します。中国内はもちろんのこと、アジアのどこからでもアクセスできるのが良いです。残念ながら日本からの直行便はないため、主要都市を経由する必要がありますが…
こうした地理的な旨味もあることは、アジア選手の拠点として最適な場所の一つであると僕は感じています。
1〜数ヶ月の滞在を、年間で半年間ほどする予定です
こうした最高の環境で仕事をさせていただけるのは、とても嬉しいことです。
それにこの施設の充実に貢献できれば、アジアに多くの選手が行き交う場所ができ、それは日本の選手たちにとっても大きなメリットがあると思っています。
そして私事に話を戻すと、僕自身は1ヶ月〜数ヶ月の滞在を何度か行い、年間で最大半年ほど現地に滞在する予定になっています。
今後数年をかけて、この施設の発展に貢献できればと思っています!
中国は今後のキーポイントになると予想
今後日本も含め、アジアのテニスで中国は大きなポイントになると言われています。
資金面など諸々の関係で、こうした施設を実現できる国・地域が限られるからです。
フロリダをはじめとした欧米では、こうしたビッグアカデミーもいくつかありますが、アジア人からは簡単に行ける距離でもないですし、ことフィットネスに関してはアジア人として、アジア人の体の特性を理解してトレーニングやリハビリができる環境が必要だとも思います。
必然的に、選手活動をすると中国とは何らかの形で関わってくるケースが多いでしょうから、日本のジュニアやプロの方も、これから新しくお会いできる機会が増えそうですね!
現地でお会いした時は、お力になれることがあれば尽力しますので、気軽にお声掛けください。
なお、中国には年間で半年ほどの滞在になりますが、それ以外の期間は今まで通りTeam MacyのITFジュニア遠征や、内田海智選手などのサポートも継続して行く予定です。
昆明のアカデミーと、現在関わっている日本の選手も今後何かしらの形で関わってくるかもしれませんね。
という訳で、長くなりましたが今後についてご報告でした。
みなさん今後ともよろしくお願いいたします!!
追伸:スポーツを仕事にしたい理学療法士の方へ
- 自身の現状(勤務状況やスポーツとの関わり)、今後の目標を話していただけること
- 配布動画を全て見て、その後感想などの連絡をしていただけること
- スポーツ分野を仕事にしたいという強い気持ちがあること
追伸2:「23歳PT スポーツで独立するまでの全記録」をテキスト化しました!
5年前、僕がスポーツで独立するまでに、取り組んできた全てのことをまとめました。
巷には出回っていないリアルな実話なので、これからスポーツを仕事にしたい(独立したい)人にとっては役に立つと自負しています!
23歳PT スポーツで独立するまでにやってきたことすべてhttps://t.co/nS2FmcwkBc
— 西川 匠 (@physio_tennis) 2019年3月7日
このコンテンツは、理学療法士で当時23歳だった僕が、スポーツで独立するまでにやってきた全てのことを書いたテキストです。
総数20000文字、かなりのボリュームですが、巷には出回っていないリアルな実話なので、これからスポーツを仕事にしたい(独立したい)人にとっては役に立つと自負しています。