ども!西川 @physio_tennisです。

今回は、最近僕が密かに取り組んでいることについて話します。

普段トレーナーとして活動していて、またSNSで色々と発信していて、「今の仕事をどうやったらスケールできそうかな」とか「自分のいる業界が明るくなるにはどんなことが必要かな」とか、色々考えるわけです。

で、数年前くらいから、「いろんな意味で、枠を超えて活動しないと僕らの仕事はダメになるな」と感じていました。

資格の枠、肩書きの枠、自分自身の思考の枠。

そんな、良くも悪くも日頃僕らにまとわりついている(と自分は思ってしまっている)枠を一人一人が取っ払わないと、自分のキャリアアップは見えてこないですし、ましてや業界が明るくなるなんてありえないでしょう。

(某業界は職域の拡大がどうとか言ってますが、職域なんぞに縛られてる時点で広がらないんですって現実は。それが証拠に5年たっても対して職域広がってないし、そもそも診療報酬とってやってる職業が誰でも彼でも職域拡大できたらそれはそれで問題やろとかあかんこれ以上は悪口になっています)

……

話を戻して、僕が日々仕事をしていて、また生活をしていて、「こんなことできたらいいな」と思うことがたくさんあり、それらを最近積極的に取り組むようにしています。

そして、これはPTとしてでもトレーナーとしてでもない領域だったりするのですが、不思議なことにどこかで本業と繋がっていて、最終的に社会人としてのキャリアアップになったりもしています

なので、ぜひ皆さんにも「自分にまとわりついてる枠」を超えた活動をオススメしますし、そのアイデアを実体験としてこのnoteで伝えようと思います。

ただ、僕が本業や副業としてやっている活動の中には、水面下で動いているものも少なくありませんし、守秘義務や先方との信頼関係で記事に書くことができないものもあります。

なので、今回はnote記事という「お金を払えば手に入れられる、半分クローズ半分オープンの情報」として、ギリギリ出せるラインまでを書いています。note内であっても、奥の奥、言えないところは当然ながら伏せていますが、ご容赦ください。

それでは、始めます。

このラインより上のエリアが無料で表示されます。

1.海外の仕事を増やす/分散する

まずは、本職のトレーナー活動から。

突然ですが、海外の現場はいろんな意味で日本と違いすぎて面白いです笑

中国との契約もそうですが、海外の現場と契約し活動して思うことは、「一寸先は闇」ということ

もちろん、日本の現場と比べて待遇はとてもいいことが多いです。中国の現場は、リゾートホテル内にあるアカデミーで住み込みでの仕事のため、宿泊や食事はもちろん、生活・仕事・移動にかかるお金はほぼ0円ですし(ギャラも当然弾みます…)。

が、当然成果主義ですので、成果が出ていないと判断されれば、いつでも契約は切られる状態にあります。またぶっちゃけると、海外の現場は日本と比べると圧倒的に「気分」で仕事しているので、その日の気分でスケジュールが変わったり、その月の気分で人事異動が起きたりします。

また、契約先のアカデミーや施設自体が突然潰れることになった、みたいな自体も少なくありません。(僕自身はないですが、周りでいくつかこのケースがありましたw)

自分の実力不足で契約が切られるのであれば、多くの人は納得できると思いますが、不可抗力の要素も多分に含んでいるのが海外の現場というものです。

なので、いくら良い契約を結んだとしても、それに安心するのはとても危険で、むしろ良い契約ができた時ほど、それがなくなっても大丈夫なように次の伏線を貼っていく(契約先を分散したり、自分のビジネスを持っていたり)ことが大事になります。

実際僕も、中国の現場と契約を交わした際、一番最初に考えたのは、「この仕事が消えた時の準備を早く始めとかなな」でした。
(なんか明るくない話ですみませんw)

西川は今、中国以外にアジア圏とアメリカで新しい仕事を開拓していっています。

アジアは今発展途上であり、需要が非常に大きいからという理由で、アメリカは単純に僕がアメリカが好きという理由です。

このあたりは今水面下で進めている事案なので、表に出せるようになったら公開しようと思います。

なお、こうした個人としてのキャリアアップには、言わずもがな英語力はとても大切な要素です。なんせ英語を話せると17億人以上と仕事ができますからね。。

英語力については別のnoteにもまとめていますし、この記事の末尾にもトレーナー育成プロジェクトで英会話を学べる場を紹介していますので、ぜひ見てください。

2.スポーツ選手のSNSアカウント運用

ここからは、「複業」というか、トレーナー活動を通して見えてきた、あらゆる業界のあらゆる課題に対して取り組んでいることになります。

まずは、「選手のSNSアカウント運営」。

僕は今、ある経緯で知り合ったとあるスポーツ競技の選手のSNSアカウントを数名運用しています(どのスポーツ競技の選手か、またどのSNSかは特定を避けるため、詳細は伏せますが)。

まぁよく言えば「広報」、悪く言えば「ゴーストライター」です。

これは、一見するとピンとこないかもしれないですし、批判的な見方をされるかもしれません。が、実は選手側にとってものすごく需要のあることの一つであり、トレーナーとして選手たちと関わってきて見えてきた業界の課題でもあるので、ヒソヒソと取り組んでいます。

順を追って話します。

■多くのアスリートが考えていること

いわゆるアスリートというのは、当たり前ですがその競技で結果を残すのが仕事ですね。

目標は各個人(あるいはチーム)によって違いますが、全身全霊をそのスポーツに日々打ち込むことに関してはみんな同じです。

一方で、彼ら彼女らは、引退後のセカンドキャリアについて常に悩んでもいます。

世界の第一線で活躍している人ならば、引退後もあらゆる仕事が引く手数多でしょう。しかし、基本的にほとんどの選手は、引退後の生活は全く保証されていません。引退後にチームのコーチ的な役割として引き抜かれることはあるでしょうが、全員ではありませんし、またそれもずっと続くものでもありません。

もちろん、選手たちもこのことは重々承知しています。

なので、競技人生の後半になっていくにつれ、選手たちは「引退後のセカンドキャリアをどうするか」について強く意識するようになります

引退後、生活の基盤をどう築くか。仕事をどうするか…

ここで、彼らにとって大きな光になることが、「現役の間から、自分自身のファンを増やし、ダイレクトに繋がる」ということです。

わかりやすい例でいうと、インスタやツイッターのフォロワーを増やすなどですね。

これができれば、現役選手としての注目度も上がりますし、例えば引退後に「自分のスポーツチームを開業するから選手を募集したい」とか、「〇月にイベントをするので来てください!」のように、自分自身の発信力とファン化の力でセカンドキャリアを進めていくことができます

このように、これまではテレビなどで間接的にしか繋がれなかった選手とも、今の時代はSNSの登場によってファンはダイレクトに繋がれるようになっています。

これはファンとしても嬉しいことですし、選手側としてもメリットが大きいものです。

当然、選手たちもこのことに気がつき始めています。

そのため、多くのスポーツ選手は今、SNSで発信することでファンを増やそうと試みている、というのが、アスリートを取り巻く業界全体の流れです。

■しかし、選手はSNS発信が上手でないことが多い

しかし、ここで彼らが直面する問題が、「そう簡単にファンは増えない」ということです。

それまで彼らは、一途にスポーツ競技に取り組んで来た方が多いですから、SNS運用やwebにおけるマーケティングについて学んだことがほぼなく、自分のやりたいように発信をしていても、思うようにファンが増えなかったりします

(中にはマーケティング思考がない選手でも、ただ発信するだけでファンが増えていくケースもあります。が、この場合多くは、容姿がずば抜けて良かったり、個性的なキャラクターだったりするので、再現性は低いです)

僕自身もツイッターやブログ、このnoteなどで発信をしているので分かりますが、こうした発信でファンを獲得するには、それなりのマーケティングノウハウに加え、時間も労力もある程度かけなければいけません。

しかしここで難しい問題なのは、彼らはまだ現役のアスリートであるということです。

彼ら選手自身が、マーケティングの勉強やSNSの発信に時間や労力をかけるということは、言い換えると「今のアスリートとしてのキャリアを半分諦めている」ということでもあります

事実、本人たちは「そんなものに時間や労力をかけるなら、競技者としてのキャリアに集中したい」という考えを強く持っていることが多いですし、実際そうであってしかるべきでしょう。

そこで、現役活動とセカンドキャリアの準備との間で地団駄を踏んでいる彼ら彼女らに変わって、物理的にも精神的にも近い立場にいる私たちが、彼らのSNSを運用するというのが、今回の趣旨になります。

■なぜ選手のSNS運用を僕ら(スタッフ)がやるのか

極論言うと、選手に近い人間であれば誰がやっても(別にトレーナーの僕たちでなくても)構わないでしょう。

ただSNS運用代行は、アスリート側にとってはメリットがいくつもあり、

・自分は競技に集中できる

・SNS発信を知っている+自分のことも理解してくれている人が発信することによって、誤解のない形でファンを増やすことができる

・批判的なコメントなども代わりにミュートしてくれるので、精神衛生上にも良い(選手本人が発信していても、批判的なコメントに心が疲弊してしまうケースは少なくないです)

・セカンドキャリアに対する不安が減少することで、より競技に集中できるようになる

という感じです。

詳しい運用方法などは割愛しますが、ざっくりいうと基本は私が投稿し、たまに選手本人も投稿するというスタンスで運用しています

選手本人の投稿やコメントも混ぜることによって、より本人が発信している感が強くでますし(実際本人も発信しているので)、私としても投稿のクセや書き方などがわかるので、本人に似せて投稿できます。

一番の注意点というか懸念点なのは、「ファンは選手本人が投稿していると思ってコメントしているのに、実は中の人が違う人間だったというのは、倫理的にどうなのか」という部分です。

これは見方を変えると「ファンを騙している」とも言えてしまうので、注意しながら進めなければいけません。

具体的には、運用側がどこまで倫理的問題に向き合って、クリーンに運用するかというのは非常に大事になります

SNS上であっても、一度ファンとの信頼関係を壊してしまうと、大変なことになりかねませんからね。

なので僕の場合、結果報告や練習・トレーニングの様子、オフショットなどの投稿は僕が行い、選手本人の思いや考えなど本人の意思が入る部分は選手本人に投稿してもらうようにしています。また、ファンからのコメントに対する返答は選手本人にやってもらうor基本的に返答しないという形をとっています。

コツは、広報として僕自身がメインで発信しながらも、選手本人が投稿したいことは自由に本人に任せる、ということでしょうか。

ファン目線からすると、「本人だと思ってコミュニケーションをとったのに、実は違う人だった!」という自体は信頼関係に関わるところですので、最大限配慮して運用したいですね。

■選手の声に応えるためには、自分自身の発信力が必要

こうした選手のアカウント運用は、アスリート側の心理としては「自分の周りにSNS発信が得意な人がいるなら、やって欲しい」が基本です

しかし当たり前ですが、運用する側の私たち自身がSNS発信のスキルを持っていなければできません

選手本人にものすごくカリスマ性があったり、もともと有名であれば、誰が発信してもファンは付いてくるでしょう(例えば芸能人のアカウントなどは、本人が運用しているケースは少ないですがファンは勝手に付いてきます)。

しかし、こうした運用代行を求めている選手の多くは「工夫して発信しなければファンが増えない」現状のことが多いです

そんな場合、代わりに発信する人にスキルがないとファンが増えないどころか、思わぬ失言をしてしまって選手にと不利益を被ってしまうことすらありえます

私自身は、ツイッターで1年と少し発信をしていて、現在フォロワーが約6300人ほどです。

これはマーケッターとしては決してレベルの高いものとは言えませんが、いかんせんスポーツ競技界隈はSNS発信ができる人が極端に少ないので、僕みたいなレベルであっても重宝してもらえます

逆に言えば、チームや選手の周りに「その選手のことを理解していて、かつSNSの発信が得意な人」がいるのなら、トレーナーじゃなくても誰が運営したって構わないでしょう。

もしご自分でトライしたいのであれば、まず自分自身のSNS運用をしっかりして、その知見を蓄えることが先決かと思います(最近のトレーナー界隈のSNS発信については、近々noteでまとめる予定です)。

ちなみに僕は現在、選手のSNSアカウントを数名分運用しています

どれもテストケースとして行なっているのでお金はいただいていませんが、順調にフォロワーは伸びています。中には少しづつ有料コンテンツを配信して収益化することも検討していますので、また経過をnoteで書いていきますね。

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もう一つ、トレーナー業に繋がる活動として「クラウドファンディング」に現在トライしています。

僕はもともと幕末志士のジョン万次郎が大好きなんですが、彼の生家が傷んでいることを受けて、修繕費を集めるため地元の市や高知県、関連企業さまと提携してクラウドファンディングを準備しています。

これは非常に面白い試みで、また「大勢を巻き込んでプロジェクトを進める」という、一般職でない僕らはなかなか経験できないことでもあるので、トレーナーやスポーツに関わるPTなどは一度トライして損はないかと思っています。

この知見もここで書きたいところですが、非常に長くなりますし、現在進行形で進めている部分なので、次回のnote記事として取り上げることにしますね。

楽しみにしていてください!

そんじゃーね!