野球選手に必要なコンディションチェックとは? 悔いのない競技人生のために

 

野球選手に必要なコンディションチェックとは? 悔いのない競技人生のために

皆さんはどのくらい身体のチェックを行っていますか?

練習や試合が終わった後に身体のケアはできていますか?

毎日身体の動きを確認しいつもの感覚を維持できてますか?

身体の異変には気付いていますか?

本当に必要なこと、やるべきことを後回しにして

自分がやりたいトレーニングだけやっていませんか?

普段から自分の身体の感覚のセンサーを磨いておかないと

ちょっとした異変に気づかず、大きな怪我につながります。

当たり前ですが、

日頃からの身体のコンディション管理は必須です!

実際、トップにいる選手ほど

普段のコンディショニングは欠かさず徹底しています。

当たり前のことを当たり前にできることが

上にいくためにも重要なことだと確信しています。

ここが不十分で、

  • シーズン中にいつの間にか負荷が蓄積し、違和感や怪我が出てしまう
  • 思うようなパフォーマンスが発揮できない
  • なんかいつもと違う。調子良い時の感覚に戻らない
  • 身体を動かしにくくなった

などコンディション不良になる選手が非常に多いです。

 

そういった選手のほとんどで

普段から身体のケアをしていない

コンディション管理、生活の自己管理ができていない

という理由が多いです。

実際私自身も小学校〜大学まで野球を続けてきましたが、

14年間の競技人生の中で、同様の理由で

肘の故障を3回繰り返しました。

小学校で約1ヶ月

中学校で約1年

高校で約1ヶ月

野球ができないという期間がありました。

貴重な時間の中で、怪我によって

多くの時間を失いました。

その間に重要な大会もあり、かなり悔しい思いをしました。

そして、その時間は二度と帰ってこないという経験もしました。

同じ思いをする選手をなくすために

私は今のコンディショニングを中心した活動を始めました。

選手が来た時には、

  • 身体のチェック
  • 身体の機能改善のための施術
  • 身体の機能改善、強化のためのトレーニング
  • 栄養や睡眠など日常生活サポート

とシーズン中のコンディション管理を中心に実施してきました。

その中でありがたいご連絡をいただくことも多くなりました。

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そこで今回は、

家やグラウンドで行ってもらっている

『セルフチェック』

について記載していきたいと思います!

今日、今すぐできることばかりなので、

ぜひご覧ください!

肩のインピンジメントセルフチェック

肩のコンディショニング不足により

出てくる影響として多く経験することが

肩のインピンジメントです。

肩の関節の動きの悪さや上腕骨や肩甲骨の骨の位置のずれにより、

腱板(肩のインナー)や関節唇などに引っかかりが起こり痛みが出ます。

ひどくなると手術をする必要がある選手も出てきてしまう怪我になります。

この怪我で長期離脱を余儀なくされる選手を私も病院で

見てきました。

痛みや違和感があってからでは遅いことがほとんどです。

普段からチェックし、何も無くても対処しておく事が大切です。

専門家による細かい分析も必要ではありますが、

自分でも実際どの状態なのか確認が可能ですので、その方法を紹介します。

肩挙上チェック

https://youtu.be/ou_m0vCXOEA*チェックポイント

腕が内旋(掌下向き)で『痛み』『大きな可動域の低下』『動きにくさを強く感じる』といったことがあれば、インピンジメントの可能性があります。

肩甲骨のアライメントチェック(後ろから)

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*チェックポイント

・肩甲骨の左右の高さは同じ程度か

・背骨から肩甲骨までの距離は同程度か(背骨から約7.5cm程度)

・肩甲骨が前に傾いていってないか

*利き手側が下がり、背骨から離れ、前に傾いていることが多い

肩甲骨周囲(前鋸筋)の筋力のチェック

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*チェックポイント

・手の高さが同じか

高さが低い方が前鋸筋と言われる肩甲骨周りの筋力が低下していることが多いです。

肩の可動域チェック

セルフHFT

https://youtu.be/EABzLLh6-S4*チェックポイント

・肘の位置

肩の後ろの筋肉が硬くなっている場合は、

硬くなってる側の肘が鼻の前あたりにきて

異常のない側は鼻を通り過ぎていく事が多いです。

(動画では右が硬く、左は正常)

広背筋チェック

*チェックポイント

・肘が鼻よりも高い位置まで動くか(動画の場合は陽性=硬い状態)

鼻と同じぐらいかそれよりも低い場合、広背筋に硬さがあることが多いです。

3rd内旋チェック(立位)

*チェックポイント

・下にどの程度下がっていくか

肘を固定し、肩が上がらないように肘から先を動かす

その際、肩の後下方の組織が硬くなっている時は、

肘から先が下がっていく角度が少ない(多くは利き手側で)

(動画の場合は、右が少し硬く、左は正常)

 

胸椎・胸郭のチェック

側臥位

*チェックポイント

・体幹と肩が一直線になって動いているか

・肩が床につくぐらい体幹が回っているか

悪い例

①腕だけで動いている(体幹と一体になっていない)

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②腰が後ろに倒れてきている

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四つ這い

*チェックポイント

・肘が天井を向くぐらい体幹が回っているか

・体幹と一体になって動いているか

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悪い例

①腰が横に動いてしまう

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②肘だけで回している

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開脚チェック

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*チェックポイント

・爪先が天井に向いているか

・頭がつくか(頭が理想 *投手は胸がつくことが理想)

全身のチェック(ブリッジ)

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*チェックポイント

・キレイな半円になっているか

上の画像の場合は、腰の反りが強く、胸のしなりが弱い状態です

上の選手はとてもキレイな半円となっています。

下のnoteに実際に対応した選手のブリッジの分析について記載しています

合わせてご覧ください!

https://note.com/taka_taka0710/n/nb96f73ec09de

全身のチェック(オーバーヘッドスクワット)

オーバーヘッドスクワットでわかることや

どんな動きだとどこが悪いのかについて下のnoteにまとめています!!

https://note.com/taka_taka0710/m/mf9c45f64eff2

長く競技を行うために

悔いなく競技人生を送るために

一つしかない自分のカラダを大切にするために

自分の思うようなプレーができるように

試合で結果を出すために

カラダを見つめ直す時間を作ってください!