試合中に集中力が切れる原因と対処法

こんばんは。理学療法士×メンタルトレーナーの平山です。
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本日はサポートしている選手から

「身体の調子は良いんですけど、試合中に集中力が切れるんです。」

と相談をもらいました。
メンタルトレーナーの視点から「集中力が切れる原因や対処について」の考えをお伝えさせていただきます。

 

話を聞いていると練習試合で1セットマッチだったと。
ゲームカウント5−1。 あと1ゲーム取ったら勝ち。
という場面で集中力が切れて
ゲームカウント5−6に…笑
その後は集中し直して7−6で勝ちましたと。

途中で集中力が切れてしまった時、どのようにして集中し直すのか。
テニスではサッカーやバスケットのように試合時間が決まっていません。
その中でどのようにして集中力を保つのか。

また、集中力が切れてしまった時、どのように戻すのかを本日はお伝えしたいと思います。

 

まず、「どういう時に集中力が切れるのかを事前に確認しておく」ことが大事です。
これは自己分析の一つになってきますが、自分はどんな時に集中力が切れるかを知っておくことで対策が出来ます。

(例)
・自分がミスした時
・ダブルフォルトした時
・得失点のタイミング
・コートチェンジの時
・隣のコートの試合が盛り上がっている時
・相手の応援がうるさい時
など、どんな時に集中力が切れるか確認してみましょう!

だいたい、5分くらいでお願いします。
どうぞ!!

 

…どうですか??
いくつか出てきましたか???
それがあなたの集中力が切れるタイミングです。
注意しましょう!

次にここが大事なんですが、
「今コントロール出来ること」に意識を向けることが大事。

今コントロール出来ることとは、なんでしょうか??
あなたには何がコントロールできますか??

 

そう、コントロール出来るのは「あなた自身」です。
対戦相手もお天気も、応援の人たちも、隣の試合の人たちもコントロール出来ません。
観客のヤジもそうです。自分にはどうしようもないので、そっちに気を取られて集中力が切れた時は「自分」に意識を向け直しましょう。

もう少し詳しく、下の図で説明しますね。

先ほど、コントロール出来るのは「自分」とお伝えしました。
そして、もう一つ大事なことは「過去」「未来」に意識がいってしまっている時も同じように集中力が切れてしまいます。
今回相談もらった選手の場合は「未来」に意識がいってしまったんですねー。

も少し、具体的に「過去」「未来」について説明を。

「過去」もコントロール出来ないことの一つ。試合中であれば、さっきのミスはなんでしてしまったんだろう…前のサービスゲームでダブってるけど入るかな…
さっきもバックハンドネットにかけてしまってるから…など。

これは「思い出しネガティブ」と言います。
過去のことを思い出して、どうしよどうしよって反省したり、後悔したり、焦っている状態です。

ここに意識がいっていると、「今」に集中できません。過去のことはコントロール出来ません。

 

次は「未来」について。
未来もコントロール出来ないことの一つです。

これは「先取り不安」といってテニスの試合でいうと、あと1ゲーム取ったら勝てる…みたいな勝ちビビりって言われるかもしれないですが、あんな感じです。

今ではない「先」のことを考える・意識を向けることで「今」の集中力が切れている状態になってしまいます。

なのでまとめると、集中力が切れる原因は、
①自分以外のことに意識が向いている
②「今」ではなくて「過去」や「未来」に意識が向いている
のどちらかになってきます。

 

では、切れた集中力をどのように戻していくのか。
単純にいうと「今」に意識を戻す。「コントロール出来ること」を意識する。
となってきます。
具体的には
①呼吸に意識を集中する+イメージトレーニング
②気持ちを切り替えるルーティンを日頃から作っておく
となります。

錦織圭選手がUSオープンで見せていた様子はまさに集中力を高める
呼吸+イメージトレーニングだと思います。その画像がこちら↓

①呼吸に意識を集中する+イメージトレーニング

これはフローやゾーンに入るための方法です。日頃から意識して練習していないと本番でいきなりは難しいですが、
1:リラックスして目を閉じる
2:自分のペースで深呼吸
3:吸う息・吐く息だけに意識を向ける
4:本番のプレーや次のゲームのイメージリハーサルを行う
*時間がない時は3の呼吸に意識を向けるだけでもOK!!

②気持ちを切り替えるルーティンを作っておく

自分の集中力が切れていると気付いたり、焦っている時は「太もも」「お尻」「胸」など体の大きな筋肉をパンパンと叩いて刺激することで気持ちを切り替えます。考えるんじゃなくて体へ刺激を入れることで意識を「今」に向けやすくなります。ただし、これは日頃から行っておくから試合で行うことができます。
日頃から自分なりのルーティンを作っておきましょう。

 

どうでしたか?
本日は「試合中に集中力が切れた場合の原因と対処法」をお伝えしました。
原因についてもまずは、自己分析をして自分を客観的に見てみましょう。
対処法も簡単なもの2つだけお伝えさせていただいたのですぐに実践できる内容かと思いますので、ぜひ、お役立てください。

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