こんにちは、西川です。
最近、トレーナーや専門職の方にも、英会話の重要性がやっと浸透してきた感がありますね。
僕自身も、現在は海外を中心に仕事をしているのですが(来週からはフロリダにいってきます)、日本の外で活動し、日本人以外と繋がりを作り、日本でも海外でも外貨を得るというのは、今後病院の外で仕事するPTなどにとっては必須ではないかと思っています。
そんな折り、英会話に関する声が高まったことで、以前英会話学習のnoteを書きました。これは僕自身が「全く英語を話せない状態」から実際に取り組んできたことを書いたものですが、反響もあり嬉しかったです。
で、今回はその続き。前編、後編と英会話の基礎を勉強するには自学習も必要ですが、最終的には英「会話」なので英語で話すトレーニングをしなければいけません(それもネイティブと)。
そこで今回お伝えしたいのは、英会話の「実践編」。
身近にある無料、有料サービス(お金をもらってできるサービスも)を使って、英会話力を飛躍的に高める方法をお伝えして行きます。
それでは、始めます。
※今回のnoteは、英会話の訓練をすでに始めている人、特に英語で簡単なコミュニケーションが取れるレベルの方を想定した内容になっています。これから勉強を始める方や、学習して間もない(まだコミュニケーションは難しい)方は、以前書いた「前編・後編」をおすすめします。
◾️無料でできる実践法
①外国人観光客をヘルプする
何と言っても、これがもっとも効果的かつ実践的に、英会話力を伸ばす近道でしょう。
英会話の実践段階は、とにかく「話す共通のテーマを持っていること」が大事です。
僕もかつて英会話に行ってた時、レッスンのメンバーたちの多くが「英語力よりも、テーマについて意見が浮かばないから話せない…」と言っていた方が大勢いました。
これは僕も経験したことがあり、共通のテーマが話せると予測できないと、コミュニケーションを始めることに戸惑ってしまうのが人間なんですよね。
その点、あなたの街を歩いてる外国人観光客は(それも道に迷ってる人たち)、あなたが話せる共通のテーマを持った人たちばかりです。
具体的には、
・道順や、周辺の施設などについて
・この街の文化や歴史、エンターテイメント
など、あなたがその街に馴染み深いほど、よく知っているはずの話題ばかり。
特に、道に迷ってる外国人観光客は多いです。僕は普段、そういった人たちを目にした時は積極的にヘルプするようにしているのですが(英語を使うという目的もあります。なんせ、日本にいると使わないので鈍ってしまうから…)、ヘルプすると100%喜んでくれます。
余談ですが、海外では道に迷ってる人を現地人がヘルプするというのは別段珍しいことではなく、知らない人に話しかけないという文化は割と日本特有なのかな〜と思ったりしています(僕自身、迷って助けられたことは何度もあった!!)。
なので、日本人からすると珍しく映るかもしれないですが、迷ってる外国人観光客からすると、例外なく嬉しいはずです。何より、「道に迷ってる」というproblemを抱えているので、自分がその立場だとまぁ嬉しいですよね。
そして、彼らと話をすることのもう一つのメリットは、「シチュエーション的に英語力はそれほど求められない」ということです。
この後に書く、ミートアップというオフ会のようなものとかだと、ある程度のコミュニケーションが求められたりしますが、道端の観光客と話す時は、相手があなたに求めているのは「あなたが知っている情報そのもの」です。
英語力が多少低くても、伝わればOK。道に迷ってるなら、道順がわかればOKなので、あなたが英語力に自信がなくても全く問題はないです。
ありがたいことに、外国人観光客は年々増加の一途です。
日本の伝統文化や食などが広まってきており、今後も観光需要は増加見込みで、日本のどの街でも外国人観光客を見かけるようになってきました。
余談ですが、先日高知市に行った時、白人系の観光客がぞろぞろいてて衝撃でした。何十人とかではなく、百人単位で高知城やその周辺を観光されていたんですね。
彼らに聞くと、クルーズ船が停泊しているらしく、その一箇所という位置づけだったようですが、このようにインバウンド需要は増え続けています。
つまり、練習する環境はバッチリ揃っているということですね。
あとはやるだけです。
②ミートアップに参加する
ミートアップ、ご存知ですか?
いわゆる社会人サークルのようなもので、全世界で展開されているサービスです。
ネット上(ミートアップのウェブサイト)に登録し、地域やジャンルを絞って、自由にサークル活動に参加できるというものです。
ジャンルも、スポーツやハイキング・写真・コーヒーなどあらゆる趣味を検索でき、地域も全国ほぼどの地域もカバーできている(あまりに辺鄙なところや高齢者が多い街などではありませんが…)上に、もともとが海外のサービスということもあって在日の外国人の方がとても多くおられます。
↑例えば、「大阪 バドミントン」と検索するとこのように出てきます。もちろん日本なので日本人が多いですが、他の社会人サークルと比較して外国人の割合は圧倒的に高いです。
英会話学習者として、これほどいい環境もなかなかないでしょうね!
ミートアップのメリットとデメリット
ミートアップの良いところは、「共通の趣味を楽しみながら英会話ができるところ」でしょう。
先にも書きましたが、自分の好きな趣味や活動を通して会話するので、話題そのものに困ることはあまりないでしょう。純粋に英会話のトレーニングに集中できるのがいいところです。
一方でデメリットというか気をつけたいのは、ミートアップはあくまでサークル活動がメインであり、英会話がメインではないという点です。
例えば、あなたがサッカーが好きだとしましょう。
ミートアップでサッカーのサークルに入って、いざ外国人とご対面した際、「英会話を勉強しにきたんだ!!」みたいな空気感を出すと、めっちゃ嫌がられますw
まあ、当たり前ですよね。外国人にとっては、みんなと楽しくサッカーしにきてるのに、なんでお前の英会話学習に付き合わなあかんねん!ってなりますからね。
むしろ、ミートアップに参加する際は、「全然話せないけど一緒に楽しもうぜ!!」みたいなノリの方が好かれますし、結果的にその方が英語力も上達します。
一緒に趣味を楽しみながら、自然と会話するというニュアンスですね。
あるいは、英会話学習をしたくてミートアップを使いたいなら、 language exchangeのジャンルで探してみるといいかもです。
これは、お互いの言語を教えあうというサークルになっていて、例えばあなたが「日本語が話せて、英語を学びたい」とすると、「英語が話せて、日本語を学びたい」外国人と交流する、ということです。
これだと、気兼ねなく英語について教えてもらえるので、上達法としてはいいかもしれません。
ただしこれは、「お互いが教え合う」という趣旨なので、自然な会話のトレーニングとしては不向きかと思います。あくまで学習の補足程度で、ナチュラルな会話のトレーニングをしたいなら、自分の趣味に合ったサークルに参加するのがいいですね。
何れにしても、ミートアップは双方向性のサービスです。特別な料金が発生しないだけに、お互いが対等な関係。だからこそナチュラルな会話が生まれますが、相手にリスペクトを持って接したいですね。
③ブリティッシュパブやスポーツバー(外国人がいるbar)にいく
都市にお住いの方は、ご存知でしょうか…
そう、ホリエモンが「ナンパの温床」と言い放った、ブリティッシュパブを…w
↑のURLからアクセスすると、店舗一覧も見れます。
割と広く展開されてるんですね…
英国風パブというだけあり、ここには多くの外国人(それも欧米などネイティブ圏)が集まります。
僕も一度選手に連れられて行ったのですが、大阪梅田の店舗は外国人が4割くらいを占めていました。
ブリティッシュパブの(英語学習者にとって)良いところは、店舗のシステムにあります。
お酒をテーブルで頼むのではなく、大きなカウンターで一杯づつオーダーしその都度お金を払います。そして、カウンターの近くには立ちながら飲めるテーブルがいくつかあり、初対面の人同士でも話しやすい雰囲気になっています。
と、まぁこのシステムが「ナンパの温床」と言われる所以なのですが…笑
(テーブル同士もめちゃ近いし、たまに定員がメニューを間違えたフリして隣のテーブルに運んだりして話すきっかけを作るほどだし)
多分行ったらわかると思いますが、ほぼいつでも誰かが誰かをナンパしていますw
でも、だからこそ僕たちも外国人に話しかけやすい雰囲気がこのお店にはあります。
海外のバーには僕も遠征でよく行きますが、知らない人と話すことは自然にありますし、それに近い感覚ですね。もっとも、英国男子は日本人女子を口説くのに必死だったりしますから、ジャマしないようにしたいですが…w
ブリティッシュパブは、普通の居酒屋とかとそれほどコスパは変わりません。ぜひ一度、トライしてみてください。
スポーツバーも同様に良い
最近は、各地域にスポーツバーが増えてきましたよね。
スポーツバーも、ブリティッシュパブほどではないですが、外国人と出会って共通の会話を楽しめる良い空間です。
割とシステムもブリティッシュパブに似てるのかも?
一番の良いところは、そのスポーツを通じてリアルタイムを共有でき、盛り上がれるということですね。
◼️有料でできる学習法
無料でできるトレーニング法は、「より実践に近い、ナチュラルな英会話」でしたが、英会話スキルそのものを伸ばすには、やはり第三者に教わることも大切でしょう。
いくつかその例もお伝えします。
①オンライン英会話
インターネットが発達して、本当に良い時代になりましたね。
オンライン英会話なら、世界中どこにいても、いつでも安価で英会話を学ぶことができてしまいます。
大手どころだと、DMM英会話やレアジョブ、ネイティブキャンプあたりでしょうか。
僕自身も過去のnoteでも紹介しているように、オンラインレッスンをかなりの時間受けてきました。
(海外遠征中も受けてました。時差もあったりして、朝の5時半からやったこともあったっけか…)
今はまだ4Gですから、僕がレッスンを受けた時もレッスンでタイムラグが少し出たりしてましたが、今後5Gが普及するに連れてそれも少なくなるでしょうね。
オンライン英会話は、一回30分ほどで毎日受け放題だったりします。
金額はネイティブとも話せるプランか、非ネイティブのみのプランがありますが、少し高くても必ずネイティブと話せるプランを選択しましょう。そして、できるだけネイティブと話すようにしましょう。
非ネイティブとネイティブでは、使う言葉もスピードも、違う言語か!と思えるほど異なります。過去のnoteでは、「自分自身はネイティブレベルである必要はない」と書きましたが、ネイティブの話すスピードについて行き、内容を理解する力は必要です。
よって、必ずネイティブと話す回数を増やしましょう。
オンライン会話でのポイント
オンラインレッスンに当たっては、以下が重要ポイントになります。
・できるだけ、同じ講師を予約する
・将来スポーツ現場で使うだろうことを話し、教えてもらう
・実際に使いたいフレーズを教えてもらう
これは、「あなたの決まりフレーズを作る」という意味合いがあります。
例えば、スポーツ現場で自己紹介する時。あるいは、トレーニングやリハビリを指導するとき。
使っている言葉や言い回しは、わりと似通ったりしていませんか?
自己紹介であれば、講師に対してあたかも「初めてスポーツ現場に出て、そこで自己紹介する」ようなイメージで話すようにします。
あるいは、普段スポーツ現場でトレーニングしていて、使っている日本語を「英語でこのシチュエーションはどう表現するの?」と、講師に質問してみること。
これらは非常に効果的かつ即戦的で、僕も多様していました。
②英会話カフェ
英会話カフェは、英語ができるスタッフが常駐しているため、気軽にレッスンが受けられる環境が整っています。
多くの場合グループでレッスンすることになるのですが、オンラインでマンツーマンのレッスンを受ける時とはまた違う雰囲気で、こちらを好まれる方も多いです。
(実際、僕は大阪在住ですが、大阪市内の英会話カフェなどは多くあり、どこも盛況です)
英会話カフェの良いところは、コストパフォーマンスかなと個人的に思っています。
オンラインのレッスンではなく、対面で話す機会が欲しい。だけど、通常の英会話レッスンは費用が…といった場合に、その中間的役割となってくれるようか感じですね。
僕自身は、何度か単発で利用したことがあります。
いつも同じメンバーではないのが良し悪しですが、一度行ってみるのも良いでしょう。
◼️特別枠:お金をもらってできる実践
エアビーでサービスを提供する
Airbnbというサービスをご存知でしょうか?
これは、アプリに登録されている世界中の自宅を、ホテル代わりに利用できるサービスで、世界中で超超有名なサービスです。いわゆるシェアリングエコノミーの一つですね。
自宅の一室をホテルのように貸し出すことで、メルカリで物を個人売買するように、自宅の一室あるいは丸ごと全部を、個人で貸し借りすることができます。ホテルより安価で、かつキッチンや食器などもあって現地で自炊できるので、僕自身も海外で滞在中はよく利用しています。
Airbnbで借りてる🇹🇭のコンドミニアムが3000円で満足度高しだったので動画作ってみました😄
チェンマイ、ノマドワーカーの方がふらっと滞在したり、スポーツしてる方がオフに過ごす場所にもめちゃ良いような気がします🤔💡 pic.twitter.com/XcFfVB5uHW
— 西川 匠 Takumi Nishikawa (@physio_tennis) May 30, 2019
↑これは、タイのチェンマイという街で借りたエアビーの物件ですね。
3000円でジムもプールもついてて快適でした。
日本では、ホテル業界との兼ね合いもあり、あんまりメジャーではないのですが(タクシーといい、日本はシェアリングエコノミー後進国です。このへんに関してはホンマに腹立ってます怒)、このエアビーのサービスを使ってお金をもらってサービスを提供しつつ、英会話もトレーニングすることが可能です。
①エアビーで部屋を貸し出す
エアビーの公式サイトで日本の各地域を検索すると、割と物件が出てきます。
日本人にとっては馴染みが浅いだけで、外国人にとってはエアビーは日常的に使われるサービスのため、日本での部屋もよく利用されています。
もちろん、あなたが住んでいる部屋を貸し出すことも可能です。(自治体の規制などには引っかからないよう注意してくださいね)
僕も、過去5カ国くらいでエアビーを借りたことがありますが、エアビーは部屋の鍵を受け渡しする際に説明を受けたり、一部屋丸々ではなく一軒家の一室だけを借りてリビングで会話をしたりと、何かと会話が生まれます。
当然、基本は英語で行われます(中国語のことも多いようですが。。)。
なので、もし自宅に部屋が余ってる!とか、出張が多くて部屋を開けることが多い!とかがあれば、エアビーで部屋を貸し出すのも、一つの手かもしれないです。
僕自身は、エアビーは借りる側としてはヘビーユーザーですが、貸し出したことはまだありません。本業が落ち着いたら、日本でもやってみたいなと思っています。
②エアビーで体験を売る
さて、エアビーは宿泊を貸し借りするサービスの他に、もう一つサービスがあります。
それは、個人間で体験を売り買いする、というものです。
↑例えば「ニューヨーク ダンス」で検索すると、このようにダンスの体験ができるサービスを提供しています。
これらは、ダンスのインストラクター個人が、旅行者個人に対して提供してるものがほとんどです。つまり、個人が体験を売っているということです。
例えば、東京で検索すると、茶道なんかの体験を提供したりしていますね。
このように、日本であれば日本式の何かの体験を、外国人旅行者は体験したいと思っており、その体験は個人間で売買されるというシステムがすでに世界中で普通に行われています。
ですので、例えば僕たちスポーツトレーナーであれば、「日本式のパーソナルトレーニングを体験する」とかでもいいわけです。
場所も、今だとレンタルジムなどもありますし、自前のスペースを持っていなくても提供可能です。スマホで完結しますから、初期費用はかかりませんね。
ただし先の宿泊と違って、体験を売る場合は、少なくてもその体験をしてもらうのに必要な英語のコミュニケーション能力は前提となります。
お金をもらって行うサービスですから、「勉強」ではないですよね。
なので、これは上記に書いているような無料もしくは有料でできるチャレンジよりもハイレベルになります。が、そのぶん、日本にいながらもっとも簡単に外国人にサービスが提供でき、外貨を獲得できる手段と言っていいので、英語学習の総まとめとしてチャレンジしたいですね。
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英会話の実践は、無料で手軽にできるものから、仕事としてお金をもらってできるものまでたくさんありますね。
今は本当に素晴らしい時代で、テクノロジーがこれらを可能にしてくれました。また、島国で欧米から遠いはずの日本でも、連日外国人観光客が訪れてくれ、彼らと接する機会が常にある、戦後類をみない時代となっています。
みなさんが英語学習を進めていく上で、ネイティブとの会話は絶対に避けて通れないところですから、ぜひ実践していただき、グローバルで活躍できる人材が増えてくれることを願ってます。
そんじゃーね!!