PTを目指すようになったきっかけ

話は、僕が中学生だった頃、2002年くらい?に遡ります。(どんだけ回想すんねん!)

小学6年生からテニスを始めた僕は、中学の間、ずーっとテニスばっかりしていました。

もともと理科は少し得意でしたが、基本的に勉強は好きでない上に、授業は結構な割合で寝てたので、中3時点での偏差値は43くらいでした(中でも英語は本当にダメダメでした)

余談ですみませんが、歴史なんてホント大嫌いで、聖徳太子くらいからつまらなすぎてずっと授業爆睡してたら、気がついたらペリーが黒船でやってくる時代までスキップしてたほどですw

そんなんだったので、受験して良い高校に行きたーい…なんて、全く考えてなかったです。

ですが、3年生の秋、地元大阪の近畿大学付属高校から「テニスの特待生でウチに来ませんか」とオファーをいただきました。いわゆるスポーツ推薦です。

当時の僕はなーんも考えてなかったので、
「テニスが上手くなる!」
「大学にもそのまま上がれる!!」
「スポーツ推薦やったら高校でモテそう!!」

みたいな、いかにも中学生が考えそうな安直な想いで入学を決意しました。

ちなみに後述しますが、この選択がなければ、僕は今頃この仕事をしてなかったはずなので、まぁこの安直な考えも一つの正解だったのかもしれません。

もう15年以上前のことになりますが、元々のスペックが偏差値43でも、今こうして仕事できてるのは事実です。

そして、このとき英語をちゃんと勉強していなかったことを今死ぬほど後悔していることも事実です。

もし、中学生や高校生の方がこれを読んでいたら、これらの事実は胸に刻んでいてほしいです。

ともあれ、スポーツ推薦で高校に入学した僕は、毎日テニスばかりしていました。

当時は「頑張ったらプロになれんじゃね!?」と、プロが聞いたら激おこしそうなことを考えていましたが、、、まぁ上には上がいるもので、「ああ、自分は選手としては限界かな」と次第に思うようになってきました。

これが高校2年生くらいの時だったのですが、それと時を同じくして、理学療法士という職業を知ることになります。

というのは、当時付き合っていた彼女と話していた時に、

「匠は将来何したいん?」と聞かれ、「テニス系の仕事したいなぁ」と答えると、

「じゃあ理学療法士なったら?」と言われたんですね。

実は、当時の彼女は某スポーツの選手だったのですが、そのスポーツは当時から現場に理学療法士がいてサポートするのが普通だったんですね。

当然、理学療法士が何か知らない僕は、彼女に色々とリサーチするのですが、聞いてみると治療ができて、しかも選手に効率的な体の使い方も教えることができるという素晴らしい仕事だったんで、「理学療法士になって、テニス選手にそういうサポートがしたい!!」と思うようになりました

当時は、理学療法士になったら自動的に、そういう仕事につけると思っていたんですよね。アホだったので。笑

高校生でリテラシーのなかった僕は、あまり理学療法士について調べずに(事前に知ってたことは、「実習がキツイらしい」ということくらい笑)、養成校に通うことにしました。

つまりこの時点で、なんとなく将来やりたいことはあったにせよ、明確なビジョンを持って理学療法士を志した訳ではありませんでした。

このあたりは、多くのPT(志望者)の方と同じかと思われますし、振り返ってもこの時から明確なビジョンは必要ないとも思います。

なぜならスポーツとトレーナーを取り巻く環境は常に変化しているので、この時点で思い描いている仕事の仕方は、未来の自分と重ならないはずだからです。

そして、色々とPTの養成校を探していたのですが、当時は4年制の大学or3年制の専門学校が選択肢。

迷った末、「大学卒業なんて別にいらん。一年でも早く現場に出たいから3年制の方に行く!」と考えて、3年制の専門学校を選びました。

この選択は、振り返ってみても正解かどうかはわかりません。

3年で現場に出て、一年でも早く独立できたのはよかったと思っています。

20代における一年は、とても貴重ですから。

困ったことといえば、のちに独立準備する段階になって、NSCA(ストレングスの資格)の勉強をした時に、NSCS-CSCSという高位の資格は大卒以上でないと受験できないと知り断念することになりました。

これは少し残念でしたが、特にこの資格が求められる場面もなかったので、別によかったかなと思っています。また、これ以外は大学を出てなくて困ったことは特にありませんでした。

※2022.10.8 追記

今改めて読むと、思慮が浅かったなぁ、、と思います笑

今後、海外で「PTとして」働くことを視野に入れている方は、可能なら大学のPT学科に入ることをおすすめします。先進国のPTの資格(アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリスなど)は日本のPT免許を持っていれば「書き換え試験」を受けることができます(当然、TOEFLなど英語力やその他高いハードルはありますが)。

しかし、書き換え試験には最低限「大学卒業」の学歴が必須となります。

海外は、日本よりはるかに学歴社会です。僕のようにトレーナーとして活動するのであれば、学歴は問われないことも多いですが、もしPTというライセンスありきで海外を視野に入れている方は、大学を選んだ方が絶対的に良いでしょう。

話は戻って専門学校ですが、実家から自転車で20分の場所にある学校を選びました。

(旧)関西医療技術専門学校。今は関西福祉科学大学になっています。

養成校選びですが、今振り返ってみると、その学校はスポーツに特化していた訳でもないし、有名な先生がいた訳でもない。それでも2022年現在までの僕のキャリアで困ることは別になかったので、養成校選びは別にどこでもいいかなと思っています。

ただ、学生時代から色々とインプット・アウトプットは重ねた方がいいので、時間の取れる環境(家から近いor下宿するなど)が望ましいかなとは思います。

POINT

  • 養成校入学前から、勉強はできなくても大丈夫
  • コミュニケーション能力も、この時点では皆無
  • でも、英語だけは早いうちからやっておいた方がいい
  • 養成校入学時点で、明確なビジョンは別にいらない
  • 養成校も資格も、こだわる必要はない。しかし学ぶ時間を確保する環境作りは必須

「養成校時代」に続く、、、