理学療法士が定義する体幹とコア

こんにちは。理学療法士×メンタルトレーナー の平山です。

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本日は「コア」ついてお伝えします。

最近というかちょっと前から体幹トレーニングやコアトレーニングなどが流行り、アスリートやモデルさん、一般の方まで多くの方が体幹トレーニングに励んでいるようです。
そんな体幹やコアというものを僕は医療従事者なのでしっかり自分の中では定義しています。

本日は理学療法士が考えるコアについてのお話。

現在、体幹やコアの明確な定義がないのが現状です。
しかし、世間には多くの体幹トレーニングないし、コアトレーニングが流行っています。

体幹とは

体幹は文字の通り「体の幹」です。
胴体と言われる部分で手足以外の部分を体幹と定義しています。

なので、専門的にいうと体幹を構成している骨や筋肉も含むので「脊柱、肋骨、骨盤、肩甲骨」とそれらに付随する筋肉となります。

僕の中のイメージではボックスといったイメージです。

両肩峰と両上前腸骨棘(ASIS)を結んだ四角形です。これが体幹。

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コアとは

日本語的にはコアというと「中心、中核」という意味です。
実際にはインナーユニットと呼ばれたり、コアと呼ばれます。そして多くが「横隔膜、骨盤底筋群、多裂筋、腹横筋」から構成されると載っています。

しかし、僕が考えるコアは「横隔膜、骨盤低筋群、多裂筋、腹部筋群(腹横筋/内腹斜筋/外腹斜筋)」での構成であると定義しています。

それには理由があって、腹横筋だけでは納得がいかないという。笑

2019年4月にアメリカのボルダーに解剖実習に行って実際にメスでご献体の解剖を行いました。
そこでみた腹筋群がなかなか衝撃でした。

実際、腹横筋は生ハムより薄いくらいで筋肉というより膜という感じでした。

外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋を分けるのは非常に困難であるほど、これらの筋群は薄く膜状でした。
そして赤くなっている部分はありましたが、力こぶの筋肉のように肉厚でないので腹横筋が単独で収縮することは非常に困難。
また、仮に収縮したところで何か効果があるのか??という疑問でした。

なので、腹横筋単独でなく腹横筋、内腹斜筋、外腹斜筋を一つのユニットとして捉える。そしてこれらの筋群が収縮した時に初めて腹部の筋群が機能するということです。

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ですので、僕が考えるコアは「横隔膜、骨盤底筋群、多裂筋、腹部筋群」です。

そして、これらのコアが働いて腹圧が高まる。この腹圧を高めることがコアの最重要課題であると考えています。

腹圧が高まることで、腰痛予防や走る時の体幹の安定性向上、テニスなら下肢からの力の伝達がしっかり上肢に伝えることができるのです。

 

体幹トレーニングというと「プランク」のような固めるイメージが強いかと思います。
実際には体幹の動きを伴うものが多かったりしますが、「外側を鍛える」といこと。俗にゆうアウターマッスルという部分を鍛えるのが体幹トレーニング。

コアトレーニングは主に「腹圧を高めるためのトレーニング」と考えています。なので、俗にゆうインナーマッスルを鍛えるみたいなイメージです。

https://twitter.com/TatsuyaPt/status/1156908379392004096そして腹圧を高めるためには「呼吸の評価」は超重要です!!
呼吸についてはおいおいお伝えしますが本日はコアについて。

https://twitter.com/TatsuyaPt/status/1158349081669820417https://twitter.com/TatsuyaPt/status/1158729415141969920上記のトレーニングはコアトレーニングの一種です。コアを高めながら下肢や上肢との連動性を高めるトレーニングです。

以上で、コアのお話を終わります!
ご興味のある方やトレーニングを受けてみたいという方も、ぜひご連絡ください。
お問い合わせはこちら↓
tatsuya.crisis@gmail.com

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