こんにちは、西川です。

今回は、新しいことにトライする上での思考をお伝えします。

まぁ、半分精神論みたいなものです。

僕は普段、主にスポーツ志望のPTやトレーナーといった方々に対して発信していますが、該当する多くの方は闇雲に動いてしまい、いまいち仕事が広がらない、あるいはいつまでもボランティアスタッフから抜け出せないといったジレンマを抱えています。

羅列すると、多くのケースで陥りやすそうな流れは以下です。

①今の収入や、ライフワークには満足していない

②贅沢は言わないから、お金や時間、やりたい仕事が「今より少しだけ」欲しい

でも、そのためにお金や時間はかけたくない

④と言いつつ、技術の勉強会(努力そのもの)にお金をかけ、院内の勉強会に時間をかける

⑤病院の外を飛び出て起業したり、自分の名前で活動しようとは思わない(たいそうなことで、自分になんか…と思ってしまう)

⑥結果、お金も時間もなくなり、「現状に不満はあるし、誰かがやるなら新しいことをしたいけど、このままでも生きていけるからな〜」という状態が出来上がる

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自分のやりたいことにトライするには、かけるべき所にお金や時間などのリソースを割く必要があります(いわゆるセルフマネジメント)。

が、多くの人は「リスクを取ることを極端に嫌う(お金も時間もかけずにリターンを得られると思っている)」もしくは「かけるべき所でないもの(コト)に、お金や時間をかけている」のが現状です。

すると、心の中では「やりたいコトをやって、お金も得たい」と思ってるのに、現実は「やりたいコトができずに、お金もどんどん減っていく」状態になってしまっています。

また、スポーツ現場に出る前の段階で、自分で行動しなければとは思っているが、どうやってアウトプットすればいいかわからない、というケースも少なくないでしょう。

こうした現状を鑑みた上で、今回は、そうしたスポーツ現場でうまく活躍して、仕事を広げるためのお金の使い方をお伝えします。

それでは、はじめます。

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■仕事を広げるためのインプットとアウトプット

お金の使い方の前に、新しい仕事(僕らでいうと、スポーツの現場で仕事を始めるなど)を開拓する際の、手順というか王道な流れを書いていきます。

つまり、インプット(学習など)とアウトプット(行動)の関係です。

最近、多くのメディアや個人がSNSなどで、「とにかく行動しなさい!話はそれから!」という声が聞かれますね。

これはある意味正しいことだと思いますが、忘れてはいけないのが、インプットしていないものはアウトプットできないということです。

自身の掲げる目標を達成し、新しい仕事を広げていくためには、『知る→理解する→やってみる→できる→教えられる』という手順を踏む必要があります。

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これが非常に重要な流れなのですが、この段階の初期である「知る」「理解する」というフェーズはインプットに当たります。対して、後半の「やってみる」「できる」「教えられる」は、アウトプットになりますね。

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つまり、正しい知識や技術、ノウハウを持たずして「とにかく行動だ!!」というのは、実はナンセンスだったりします。

(もっとも、公のSNSなどでこのように発信している方は、違った意図を持って言ってるだろうと想像できます。表向きの言葉に踊らされないようにしましょうw)

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話は変わって、5~7年前、PTで治療院を開業する人が増えた時期がありました。

最初にやりだしてうまくいった数人が、熱心に情報発信をして、「これからはPTも外でやるべきだ!とにかく行動するんだ!」とある意味煽るような発信が流行り、それに乗っかるようにしてたくさんの人が開業したのが始まりとされています。(ここ数年でPTになった方は知らないかも?)

が、その後どうなったかというと、数年経ってほとんどの人は屍になったんですよね笑

失敗したそのほとんどが、良質なインプットをせずしてアウトプットを急いだものだから、どうすればいいのかわからず大きな間違いをしてしまい、あえなく事業をたたまざるを得なくなってしまいました。

こうした経験から、当時の人たちは、「あ、考えなしに動いてはいけないんだな」と体感した人が多かったんですよね。

ですが時は流れ、その当時のことをリアルに知らない若い世代が、同じような失敗を繰り返そうとしている現状があります(なんとも皮肉。歴史は繰り返されるのだ!!)

さて、話を戻して、もう一度「自身の目標を達成し、仕事を広げていくための順序」をまとめると、

①知る

→正しい知識や技術、経営論などの知識のインストール。その業界はどんな登場人物がどのように回しているのか、業界の全体像を知る

②深く理解する。

→自分自身で、「こうやってトライすればできるだろう!!」というビジョンを描けるまで

③やってみる

→①②のインプットを経て、アウトプット(行動)をしてみる。もちろんはじめはうまくいかないが、行動した結果、うまくいかなかったことを反省し、反省を元に軌道修正し、再度トライする。これをなんどもなんども繰り返す。

④できるようになる

→③のプロセスを経て、できるようになる。

⑤教えられる

→自身の体験をもとに、他人に価値を提供できる(それにより、金銭的リターンを得ることができる)

という考え方の土台があります。

重要なのは二点、一つはまずインプットから始まるということ。

良質なインプットなしに、アウトプットは生まれません。インプットのないアウトプットは、勇気ではなく無謀なだけです。

そしてもう一点は、このプロセスは一人でやるよりも、誰かにサポートしてもらわなければ、非常に効率が悪くなるということ。

できれば、あなたのやりたいことを実現している人であるのがいいでしょう。もちろんプロにお願いすることになるので、お金はかかるかもしれませんが、一人でやっていてもどうしても悩むことは多くなります。僕自身は一人でインプットもアウトプットもしたので、かなり遠回りしました

■お金と時間の使い方

長くなりましたが、本題のお金の使い方についてです。

これは、先の「仕事の広げ方」の考え方を前提として、読んでいただけると幸いです。

さて、誤解を恐れずに言うと、スポーツ志望の理学療法士の方は特に、お金をかけるべきところ,時間をかけるべきところ,労力を注ぐべきところを完全に間違っているケースが多く見られます

中でもお金のかけ方を間違っているケースは多いのですが、そのほとんどが「努力そのもの」にお金をかけてしまうということです。

↑上記ブログでも少し書いていますが、例えば

・治療技術の勉強会に行く

・トレーニングのワークショップに参加する

・〇〇トレーナー協会主催のカリキュラムに申し込む

などがこれにあたります。

これは一見、正しい自己投資の形のように思われるかもしれません。

確かに、勉強会に行くことで技術は増えるでしょうし、治療家として、またはトレーナーとしてのスキルを磨くキッカケにはなると思います。

しかし、結局こうしたものは一過性に過ぎず、習ったものを形にするには、自分がその後努力をし続けなければいけません。そして、その肝心の努力は金を必要としないのですが、伸びない人は「お金を払って研修会に参加していいこと教えてもらって、充実した一日だった」と満足してしまい、その後に本当に必要なお金をかけない努力そのものを放棄してしまってるのです。

これは裏を返すと、「学ぶことは、お金を払いさえすれば誰かが教えてくれる」という意識の表れになります。

ここが大きな間違いで、実際知識や技術を学んだり習得していくには、自分で何かしらのアクションをした上で経験を積み重ねるしかありません(例えば、スポーツ現場で通用する技術が欲しいなら、現場に出続けるしかありません)。

たった一度お金を払っただけで知識や技術は身につかないのですが、いつまでたっても思うように仕事が広がらない人は、これが原因であることも少なくないです。

一方で、こうしたケースでは、「努力するための環境づくり」にお金も時間も労力もをかけない傾向があります。むしろ、環境づくりと言われてもピンとこないか、そんなものにお金や時間をかけるなんてイメージがつかないと思うかもしれません。

しかしここがとても重要なポイントで、実はこの「正しい努力をするための環境づくり」にこそ心血を注ぐべきなのです。

事実、僕や僕の周りでスポーツを仕事にしている人、 または何かしらの事業を起こして自分でビジネスを展開している仲間たちは、みんなここを重要視します。

具体的に例を挙げると、例えば僕の場合、英会話の塾に1年間で130万円を払いました。

これは、別の英会話のノートでも書いていることですが、僕はこの130万円を「英会話の勉強に使った」のではなく、「英会話学習を最も効率よく進めるための環境づくり」としてお金をかけました

どういうことかというと、僕が利用した英会話塾は、プログラムを始める前に一人一人個別で面接を行い、その人の目標に適したゴール設定を行い、教材選びや学習のスケジュールを立てた上で学習を始める、というシステムをとっていました

さらに、年間を通して担当のコンサルタントがつき、その都度学習の進行具合をチェックしていただき、学習内容の修正を行ったり、より効率的に進むようなアドバイスをその都度頂いていました

英語学習にしても、治療技術を身につけるにしても、スポーツの現場で契約を進めていくにしても、「自分一人の努力」では限界があります。

先ほど書いたように、知る→理解する→やってみる 、と順序よく進んでも、やってみても独学では必ず失敗してしまいます

その失敗も簡単に取り返せるレベルだといいのですが、いわゆるその業界でタブーと言われるような言動を取ってしまったり、大きな借金を抱えることになったりすると、取り返しのつかない失敗をしてしまうことさえもあり得ます。

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そうした失敗を最小限に抑え、また自分が思うように行動してうまくいかなかった時には、軌道修正をしてくれる、 効率の良い努力の方法をアドバイスしてくれる、そういったサポート役が必須になります。

もちろん、その環境を作るためにはプロの人材にサポートをお願いしなければいけません。あるいは、プログラミングスクールや僕が通った英会話塾のように、プロが作った最適な環境を利用することが必要になりますから、お金を払う必要が出てきます。

僕たちは、ここにお金をたくさん投資するのです。

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話を戻すと、うまくいく人たちは、この「自分をサポートしてくれ、自分が最大限に努力できるための環境づくり」にお金をかけています

反対に、自分で学習したり行動することは、それ自体にはお金はかかりませんし、かける必要もありません

スポーツ現場での経験も同じように、実際に現場に行って選手を見ることでその技術が磨かれ、実際に現場の人たちと契約の話をすることで、ビジネスセンスが磨かれます。

しかし、どのように選手を見ればいいのか、どのように契約の話を進めればいいのか、 それがうまくいかなかったときにどのように修正すればいいのか、といったことは、 一人で考えていても非常に効率が悪いので、 サポートしてくれる人やアドバイスしてくれる人が不可欠になります。

ほとんどの人はこうした正しいお金や時間のかけ方を知らないでいるため、無駄な自己投資をしてしまい、結果としてお金も時間もなくなってしまいます。

こうしたお金の使い方を「知る」だけでも、その他大勢の人から抜きん出ることができるのでぜひ参考にしてください。

■ハウツーは少額で手に入れる。環境を手に入れるのにはそれなりにお金がかかる。

先ほどの話に少し補足します。

勉強法など How to は多くの場合、多額のお金を必要としません。なぜなら勉強法を教えることには、 レバレッジをかけることができるからです。

知識を学ぶための講義は、今の時代動画で録画することで、手間をかけずに多くの方にそのノウハウを伝えることができます。治療技術などでも、ある程度パッケージ化することで、比較的簡単に伝えることができます。

英会話もそうですが、今の時代はネットが発達しているので、ノウハウを学ぶことにお金は本来かからないのです。
(くどいですが、多くの人はこんな現代においても、高いお金を払ってありがたく勉強会に行ったりしていますが。。。)

その反面、「サポートをするための環境づくり」には、結構なお金がかかります。これはレバレッジが効かないからです。

僕が通っていた英会話塾にも言えることですが、 本当にその人が目標を達成するには、個別対応でなければいけません。 なぜなら、前提の知識や目標など全て一人一人違うからです。

僕が現在、法人の事業として取り組んでいる「スポーツで活躍できるセラピストを育てるプロジェクト(記事の末尾に詳細を書いています)」もこの典型で、僕が直接個別対応し一人一人の目的に合うようにサポートしています。そうでなければ、成果が出ないからです。

ただし、この「個別サポート」というのは、勉強法のように動画にしたり、パッケージ化してレバレッジを効かせることができないので、僕自身(サポートする人)は時間を切り売りすることになります

すると、人件費の関係でどうしてもお金の単価は高くなってしまいます。が、この仕組みを理解していない多くの人は、「サポートしてもらうのにこのお金は高すぎる」というマインドになってしまいます

少し話はそれますが、インターネットでアプリを作ったりするプログラミングという技術は、プログラミング専門のスクールに通うことが多いです。

このプログラミングスクールも「努力をするための環境づくり」なのですが、プログラミングスクールの相場は約40万円から60万円と言われています。海外だと80万円からが相場と言われています

僕自身は、こうした仕組みを分かっているので、妥当な金額だと思っていますが(だからこそ英会話のプロジェクトに130万円のお金を使った)、多くの方は金額だけを見て「これは怪しい」「詐欺だ」などと言ってしまいがちです。まぁ、今の時代、多くの個人にとって数十万円が大金なのはわかりますが…(その割に、よくわからない技術セミナーに何十万も払ったりしてるんですが笑)

ついでに宣伝をしておくと、既出の僕のプロジェクトは「半年間で25万円」です。
半年間かけて、その人がスポーツの分野で一人立ちできる水準まで持っていくことが目標なのですが、正直レバレッジがかからないことなので、僕自身はかなり安い仕事だと思っています。
(それでも、個別対応で僕が直接サポートしなければ成果が出ないということを知っているので、このシステムでやっているのですが)

そして、この「努力するための環境づくりにはそれなりのお金が必要」という意味を理解している受講生の方は、どんどんどんどん成果を伸ばし、半年もしないうちに仕事の土台を完成させることができています。

最近ツイッターでよく発信されているこれらの方達↓は、僕のプログラムでサポートさせていただいた方達です。みなさん、今ではしっかりと仕事を回されるようになり、僕もビジネスパートナーとして一緒に仕事させていただいています。

 

話がそれましたが、もしもあなたが、今までお金の使い方や時間の使い方を間違っていたのであれば、この「環境やサポートにお金をかける」ことを見直し実践するだけで、その他大勢よりも頭一つ抜き出ることができるでしょう。

僕自身は、PTはじめ多くの方がスポーツの分野で活躍されることを望んでいますから、正しい自己投資をしていただいて、どんどん仕事を広げていってください!

そんじゃーね!