トレーニングで「身体の使い方」を意識して

オンコートでは「身体以外のこと」を意識する

ある意味当然の事だと思います。
なので、トレーニングで鍛えた部分がいきなり
オンコートで使えるようになる訳ではありません。
その間に「鍛えた所を、動きの中で無意識に使う」
トレーニングを挟まないといけません。

例えば、肩のある筋が弱い選手がいたとします。
その筋はサーブで必ず必要な筋なので、その選手が
サーブを打つと、どう頑張ってもイビツな動作に
なります。
この動作を変えていくとき、

①肩の筋力の強化
②強化した筋肉を使って、その選手にとって良い動きで
シャドーができるか?
③ラケットを持ってボールとの距離感、軌道などを
意識しても、②の動きができているか?
④戦略、メンタルコントロールや状況の違い等、
ゲーム特有の要素が混ざった中でも②の動きができるか?

のプロセスを踏んでいくのですが、
※シンプルな言い回しを選んでいます。実際はもう少し
段階を踏む必要があります。

重要なのは②→③のシフトで、意識が「身体の使い方」
から「身体以外の部分」に変わります
オンコートに向けた意識に変えたとき、
動きがどう変わるのか?
②の動きが無意識でできているか?

ここが重要で、これが無意識に出来るようになる
ことで、動作が変わっていきます。
ただ、この部分は本人の感覚では無意識なので、
理学療法士が見抜くことが必要です。
ちなみにこのプロセスは、僕独自の理論ではなく、
理学療法士が選手(または患者様)を診るときに
スタンダードに行うプロセスです。

「ただ弱い筋を鍛えれば良い」というわけでは
ないので、道のりは長く感じるかもしれませんが。。
動作を完成させるには、このプロセスが必要です。

続きは次回に。。。